焼き立てパン

 会社のレクリエーションで、料理講習会(パン作り)に参加した。
 仕事を終え、駆け足で教室へ向かう。
 作ったパンは2種類、「ナッツパン」と「プチパン」だ。
 生地をこね(「ビーティング」と言う)、たたき(「ニーディング」と言う)、発酵させた後、生地を休ませ(「ベンチタイム」と言う)、最後に仕上発酵を経て、整形し、焼成する。
 生地が発酵する過程を目で見ていると、イースト菌が生きているのがよく分かる。
 また、生地に触れると、その柔らかさと弾力があって、その感触がとても心地よい。
 整形がまた面白い。
 先生が、パンの形、ナッツの置き方や具(チーズ)の包み方のお手本をまず見せる。
 そのあと生徒11名が、先生を真似てあとに続くのだが、形や大きさがそれぞれバラバラで、個性がでてくる。
 これが、手作りの良さなのだろう。
 そして待つこと15分、焼きたてパンが目の前に!教室じゅうに香ばしいパンの香りが充満する。
 紅茶とともに早速いただいた。
 生地をかみ締めると小麦粉や生地に練りこんだナッツの味がふわっと広がり、とてもおいしい。
 素人のunizouでもこんなにおいしく作れるなんて、ちょっとうれしくなった。
 感心したのは、先生の手際のよさだ。
 11人の生徒に対し、講師は2名。
 メイン講師とサブ講師。
 メイン講師が説明をし、実践している傍らで、サブ講師が、その工程ごとに必要な材料や道具を準備し、次々と出しては片付けて行く。
 オーブンや発酵機の世話も忘れない。
 メイン講師の進捗度をみながら、先を読み、次の準備をする。 
 その段取りの良さに感心する。
 だから時間がかかると言われるパン作りも、短時間で効率よく学習することができたのだ。
 この段取りの良さは、是非見習いたい!