アメリカと日本

 アメリカは好きな国だ。
 大国ゆえにいろいろ言われても、国民が“自由”を大切にしている。
 そして、“自由”を守るための努力をも知っているし、している。
 そのことを如実に表す、ケネディの有名な大統領就任演説の一節が好きだ。

 世界の長い歴史の中で、自由が最大の危機にさらされているときに、その自由を守る役割を与えられた世代はごく少ない。私はその責任から尻込みしない。私はそれを歓迎する。われわれの誰一人として、他の国民や他の世代と立場を交換したいと願っていない、と私は信じる。われわれがこの努力にかけるエネルギー、信念、そして献身は、わが国とわが国に奉仕する者すべてを照らし、その炎の輝きは世界を真に照らし出すことができるのである。

 だからこそ、米国民の同胞の皆さん、あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。

http://aboutusa.japan.usembassy.gov/j/jusaj-majordocs-kennedy.html

 ところが、今、終戦記念日に関する報道を観ていて、アメリカに対する気持が揺らいでいる。
 それは、東京大空襲など各都市に行った空襲と原爆投下、そして沖縄戦について、unizouの気持に変化があったことだ。
 実は、unozouは、昔から、戦争を早く終結させるには、これらの悲劇もやむをえなかったことだろうと考えていた。
 良いとか悪いではなく、やむを得なかったのだと・・・。

 しかし、最近の報道を観て、やはり、軍事施設や軍人でなく一般市民に対する攻撃をしたことは、大昔からの戦争のルールを無視した非道なことで、許されないことだと思うようになった。
 アメリカがこのことを弾劾されなかったのは、結果として良いことではないと思うようになったのだ。
 今、アメリカと対等な関係が築けないのも、そういったことを受け入れてしまっている現実ゆえではないかと思うのである。

 アメリカと対等な関係を築くためには、アメリカ軍に日本から撤退してもらうことも大事である。
 しかし、そのためには、自分たちのことは自分たちで守るという覚悟も必要である。
 自由であることを守るためには、「国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。あなたがあなたの国のために何ができるか」ということが重要なのは、アメリカだけでなく、日本でも同じなのだから・・・。