賢い女性

 以前から職場の中に優秀だと思う女性はいたが、残念なことに、賢いと思える人が少なかった。少ないというより、ほとんどいなかったと言える。
 ある女性は、仕事もでき、気遣いもできる子だったが、次のような話を聞いて “賢い”女性ではないような気がし、がっかりした。そして、多くの女性が、そんな話をしているというのを聞いたので、そんなものかと思ってしまったのである。

 その女性は、unizouと一緒にいた当時、長野市に住み、配偶者である夫は同じ会社の違う支店に勤め、子どもは小学生にあがるくらいの子と2〜3歳の子が二人いた。実家は、長野市から少し離れた○○村で、配偶者である夫は、長野県の南部の中核都市だったと思う。
 あるとき、こんな話をした。

「たまには、孫を見せに、旦那さんの実家にも行くの?」
すると彼女は、真顔で、
「いえいえ、旦那が子どもたちを連れて行っています。私が行ったとしても、私だけ日帰りで帰ってきます」

 明らかに、旦那の実家は嫌だと言う感じである。
 仕事で接する彼女は、とても気が利いて仕事が早く、思いやりがある人なので、そんな答えは想像できなかったので、結構落胆した。

 最近、本当にまれなことなのだが、逆の話を聞いた。
 実は、大腸がんと闘っている叔父の娘(いとこ)は、良く新潟の夫の実家に行く。
 団地に住んでいたときは、そのことを周りの主婦仲間から、「よく行くね〜」と不思議に思われていたそうである。

 今、ほぼにち手帳を愛用しているが、2008.3.14 366の日々の言葉に次のような言葉があった。

「君が好きだ」ということは、「君を育てた環境が好きだ」
ということでなければ、成立しないんです。
「君は好きだけど
君のお父さんとお母さんは嫌いだよ」ということでは、
のちのち、たいへんな戦争が待っています。<『山田怜司が語る、永田照喜治。』より>

 unizouは、本当の賢さを知らないと、人生は苦く、悲しいモノなると固く信じている。