存在意義

 今年もあと半月ちょっとになった。
 この半月の間に、unizouは献血を2回予定している。
 全部終えると、今年は年間12回の成分献血を終える。
 最初に献血をしたのは、10年ほど前であるが、最初はそんなに気合を入れてやっていたわけではなかった。ところが、数年前から献血をした際の検査で健康診断の変わりになるし、人のためになるなと思い、時間が出来れば献血センターへ行くようになった。
 今では、献血センターの雰囲気に感化されて、骨髄バンクへドナー登録もした。
 まだ、やっていないが、臓器提供意思カードを持って、臓器や眼を提供してもいいと思うようにもなっている。

 骨髄バンクへ登録してから、ずいぶん経っているが、まだ、役に立つことが出来ないのは残念だ。
 白血病再生不良性貧血、先天性免疫不全症などの難病は、以前は有効な治療法がなく、治りにくい病気だったが、骨髄移植で健康を取り戻せるようになったそうである。しかし、骨髄移植を成功させるためには、患者さんと骨髄を提供して下さる方(ドナー)の白血球の型(HLA型)を一致させる必要があるという。
 この一致する確率は兄弟姉妹で4人に1人、それ以外では数百人から数万人に一人とまれなため、骨髄移植を受けられない患者さんが少なくない。そのため、広く一般の方々に善意の骨髄提供を呼びかける『骨髄バンク事業』が 1992年より開始され、すでに多くの患者さんを救う実績をあげているというのだが、unizouは、まだ、その相手がいない。
 日本で骨髄提供を必要とする患者さんは、毎年少なくとも千人以上いて、 10万人のドナー登録数で約90%の患者さんに、HLA型の適合したドナー候補者が見つかると試算されているそうだだが、・・・。
 なんだか、恋人を待つような気分である。
 もちろん提供を受ける人がどんな人か知らないで終わるのだが、それでも、何だか、不思議な気分である。
 何百人から数万人に一人の赤い糸・・・?

 人は、そうして、自分の存在意義を確認しながら生きているのかもしれない。
 unizouも同じである。誰かの役に立つと思えることで、自分の存在意義を見出している。
 きっと誰もが、そうなのだ。
 赤い糸が、来年は強くunizouを引き寄せるように祈りながら、今年の献血2回を終えましょう。