半沢直樹2

 先日、TBSで放映されているドラマ「半沢直樹」のことについて書いた。

 半沢直樹の妻を演じる上戸彩さんの演技に、賛否両論あるという。
 否定派のcyzo womanの田幸和歌子さんの記事に、unizouは意義を唱えたい。『半沢直樹』で1人だけ昼ドラ臭を放つ、上戸彩の存在意味(2013/07/21 11:45)|サイゾーウーマン

 そんな中、唯一「演技が下手」「いらない」など、ネガティブな声が多数聞かれるのが、半沢の妻を演じる上戸彩の存在だ。「思ったことをすぐに口にするタイプ」「半沢が唯一かなわない相手」という設定で、銀行内外の闘争とは別に、もう1つの戦い「社内の奥様会」を繰り広げているのだが、「奥様会」シーンが始まると、唐突に安っぽい昼ドラ臭がしてしまうのは、やや残念に思える。

 unizouが思うに、このドラマは、多くは真実ではあるが、実際に「半沢直樹」のように行動している銀行員はいないことはないとは思うが、ドラマの「半沢直樹」は理想の銀行員の姿だと思う。
 そして、上戸彩さん演じる妻は、銀行員の常識を持ち合わせていない、普通の世間一般の人である。つまり、銀行に関係する人たちとは全く正反対の、常識ある人の象徴的な存在だと思うのである。
 その妻が、健気に奥様会などで慣れないことをして、夫を支えるから可愛く思えるのであるし、安っぽい昼ドラ臭のする場面があるから、より銀行の悪さが浮き立つのだと思う。
 これを、シリアスな妻、シリアスな設定にしてしまったら、NHKのドキュメンタリーっぽい硬いドラマになって面白みは半減するし、そんな設定だったら、興味も湧かず、観なかったと思う。
 unizouとしては、ドラマの演出も上戸彩さんの演技も、銀行と世間の乖離をしっかり浮き立たせて良いと思う。
 上戸彩さん演じる妻にリアリティを追求すると、田幸和歌子さんのような意見になるのかもしれないが、そうなると「半沢直樹」も存在しなくなるし、ドラマ「半沢直樹」もないとunizouは思うのだが、いかがだろうか。