弁当の路上販売店

 TBSで放映している噂の東京マガジン
 先週は、オフィス街で営業している弁当の路上販売業者の話題。

 弁当の路上販売業者は、行商として、人が運べる量を、移動しながら販売する行為にあたるというが、実際には、止まって営業するルールを守らない業者が増えているという。
 また、路上弁当販売は、保健所の届け出だけで誰でも販売でき、普通の自動車や固定店舗で弁当を販売するには「許可」と「責任者の資格」が必要なのとは、雲泥の差があり、衛生面での問題や、家賃などの固定費を支払っている店舗営業の店に比べ競争優位な立場にあるという問題などがあるという。

 unizouが問題を整理すると、

  • 責任者が不明のため衛生面で消費者に安全性が担保できない。
  • 届出と許可の差が、店舗営業者と路上弁当販売業者に公正・公平な競争になっていない。
  • 路上で長時間販売するために、通行者にとって安全でない。

といったところだろうか・・・。

 そんな中、中央区千代田区、東京都などの保健所担当者がこの問題に当たっていたのだが、ある区の保健所の課長さんの答えには苦笑いしてしまった。

 区民からいろいろ苦情がくるんですよ。
 それも、弁当の路上販売なので、毎日11時頃からなんです。
 それで、職員が現場に出向くわけです。
 たまになら良いんですが、毎日来るわけです。
 そうすると、職員のお昼が取れないわけです。
 これはたまらないとなって、いろいろ考えたんです。
 そして、路上販売弁当は「行商」ではないとなって、締めだした訳です。
 * 辞書に、行商は「戸別販売」をすると書かれていたことを根拠にしている。

 unizouが、なぜ苦笑いしたかと言うと、課長さんの問題を解決しなければいけないという出発点が、職員のお昼だったからである。
 こういう課長さんの下では、働きたくないという気持も同時に湧いた。

 この問題でもう一つあるのは、路上弁当販売業者が、税金の申告がきちんとしているかどうかである。
 こういった問題には、保健所、警察署、税務署及び商売の公平・公正さを監視する機関の連携が必要である。
 「サラリーマン、OLには便利で安くて美味い、という意見が多い」が、いろんな視点から、自分たちの便益だけを考えず、総体的に問題の解決を図らないと、「職員がお昼を取れない」課長さんと一緒で、場当たり的な解決しかできないと思っている。