本田圭祐選手に同感

 とかくビッグマウスと言われ、「風体もぎらつき過ぎでは?」と思っていたサッカー日本代表の本田圭祐選手、ワールドカップ出場を決めた先日のオーストラリア戦の後のインタビューを聞いて彼を見損なっていたと痛感した。
 サッカー素人のunizouが言うのもなんだが、本田選手のパフォーマンスは日本代表選手の中ではうまいかもしれないが、決定力はいまいちだし、世界の中で図抜けてうまいかと言うとそうではないように思っていた。そんな彼が、以前からひと際目立つ派手な格好、言動をしていると、否が応にも彼のパフォーマンスは試合中に目についてしまう。
 だから、下手なパフォーマンスをすれば、すぐにサポーターから批判の嵐となるだろうから、目立つことは損な話ではないかと思っていた。
 今回のインタビューを聞いて、きっと、そういったことを承知で、もっとうまくなるため、自分の甘さを許さないようにするため、自分を追い込むための手段として、相当な覚悟を持って、派手な言動・風体をしているように思ったのである。
 また、インタビューの中で、「チームワークは、日本代表はすでに持っているが、ワールドカップに向けて個々のレベルアップをしていく必要がある」とも話していた。
 自分だけでなく、日本代表の外の選手にも、先輩後輩を問わず、日本代表として甘えを許さないといった強い意識を感じた。

 unizouも本田選手の言うことは、組織では当然のことだと思う。
 良く世間の人は、パレートの法則のように、「上位20%の社員が会社を回している」と言う。全員のレベルが高くなくても、会社は回っていくと・・・。そして、優秀な20%がいなくなたったとしたら、また、残りの80%の中から優秀な20%が生まれるとい言う。
 しかし、それでは、本田選手の言うように、一流の組織にはなれない。
 個々のレベルが上がってこそ、真の一流チーム、一流組織なのである。
 いつも会社で、全体の底上げを考えているunizouには、参考になるインタビューだった。とはいえ、リーダーが言うのではなく、選手ならぬ社員からそういう話が出てこそ、真に一流の組織(会社)だと言えるので、そういう意識を持ち、他の社員に発言する社員を1人でも多く輩出できるようにするのが、自分の役目だと言えるかもしれない。

 今回のワールドカップ予選のために帰国した本田選手は、昨年生まれた彼の子どもを抱っこして飛行機を降りて来た。子どものことをインタビューされた本田選手は、子どもは「社会からの預り物」と言う意識で育てていると話していた。
 
 自分を追い込む覚悟、自分に厳しい姿勢、言うべきことは言う態度、こどもを社会からの預り物と言う意識で育てていることなど、unizouは今回のインタビューを聞いて彼を真に尊敬できる人物だと思ったのである。

 本田選手がさらに世界のトップレベルの選手になり、日本代表を引っ張っていって、ワールドカップ本番で多くの日本人に勇気と感動を与えてくれることを期待している。