国会議員が国全体を考えるような選挙制度に・・・

 読売新聞で「選挙制度 視点」と題して、選挙制度について特集している。
 選挙制度改革が、国会議員の手でなかなか進まないことへの提言である。
 第2回目で「人口比例だけが物差しか」と題して、「『人口比例』の絶対視は誤りだ」と主張していた。
 この主張を、unizouは本末転倒の意見だと言う気がしてならない。
 元々国会議員は、地方の代表者ではないと思うからである。
 国会議員には国全体の均衡ある発展と主体的な外交・防衛を考えてもらうべきなのであって、地方の代表者のように地方の利益ばかり主張したり、有権者に頼まれて関係省庁に陳情したりすることばかりするようでは困るのである。
 それに、地方分権により地方に委任すべきこともたくさんある。
 それらは、地方議員に考えてもらえばいい。
 だから、各地域に国会議員が一人はいないといけないとか、地方の意見を尊重できるような区割りでないといけないとか、そういった基準で選挙制度を考えるべきではないと思うのである。
 そして、国会議員の選出にしろ、地方議員の選出にしろ、選挙権は1人1票となるよう最大限の配慮をすべきなのである。
 今、選挙制度改革が進まないのは、ルールを当事者に作らせているからであって、第三者に公平・公正を第一に考えてもらえれば、おそらくすぐに決まるだろう。
 国会議員も、次の選挙の当落ばかり気にせず、大所高所に立って、国の行く末を託せるような対応をお願いしたいと思うのである。