覚悟

 どんな仕事でも、その仕事に向き合う覚悟が必要である。
 例えば、軍人なら、もしかしたら、国民のために戦場で死ぬかもしれないという覚悟である。
 これは、死を望んでいるという意味とは全く違う。
 死を望んでいるわけではないが、軍人である以上死ぬかもしれないと言う覚悟である。
 もし、実際に死んだとしても、本人にとっては覚悟の上なので、後悔はないはずだ。
 その時、周りの人間が、その死にどう向き合うかによって、その人の覚悟が無になることを肝に銘じなければならない。
 取乱し、泣き叫び、誰かの責任をわめくと言ったようなことである。
 静かに、その人の生き方を思い、その人とのつながりを思い、そして、見事な生きざまを称賛することである。
 そうしなければ、その人が向き合った仕事の価値、大きさ、意義は、伝わらない。

 軍人でなく、警察官でも、命をかけてやるような救援の仕事などでもそうである。

 そういった本当に日々死と向き合うような仕事だけではなく、仕事には様々な覚悟が必要である。
 覚悟を持たずに仕事に臨めば、どんな仕事でも、その仕事は無意味で、価値のないものに成り果てる。

 自らを省みて、仕事に対しどれだけの覚悟できているか、問い直している。
 そして、厳しい選択も、厳しい立場も、すべて受け入れて、真剣勝負で仕事に向き合うことで、相手や周囲の人間との真実の関係が構築されると堅く信じている。