金利政策

 いくら中小企業診断士試験で経済学があり、そのために勉強しているからといって、経済にど素人のunizouが言えるような立場でないことは、重々承知なのだが、 ずっと前から気になっていたことがある。
 本当は、それをずっと以前から言いたかったけど、そういうものだと納得していた。
 でも、経済が一向に良くならない理由は、unizouが考えている理由なのではないかと、そわそわ、うずうずしているのだ。


 中小企業診断士試験の第1番目の科目は、経済学。
 経済学なら、茂木喜久雄先生の「らくらくマクロ経済学入門」と「らくらくミクロ経済学入門」の2冊。
 以前2度ほど経済学を勉強した経験があるのだが、その時の疑問をすっかり解消してくれた優れモノの参考書だ。

試験対応 らくらくマクロ経済学入門 (QP books)

試験対応 らくらくマクロ経済学入門 (QP books)

試験対応 らくらくミクロ経済学入門 (QP books)

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 「らくらくマクロ経済学入門」の中に、第2章「貨幣市場分析」、3「裁量的金融政策の種類」というところがある。
 * これは、本の批判をしているのでありませんので、悪しからず。

 金融緩和政策を発動
    ↓
 買いオペ
 法定準備金引き下げ
 公定歩合の引き下げ
    ↓
 世の中に出回る貨幣量が増える
    ↓
 消費者や生産者が
 お金を借りやすくなる
    ↓
 消費や投資の増加

 という説明である。


 しかし、unizouは、公定歩合の引き下げは、「世の中に出回る貨幣量が増える」ということに単純に結びつかないのではないかと感じているのである。
 特に、貯蓄率の高い日本では、そういう傾向が強いのではないかと・・・。
 日本人の性向から言って、元手をなくして買い物をするときは、相当の覚悟が必要なモノを購入するときだと思う。例えば、家や車、高級時計などの専門品を購入するときをイメージしてもらいたい。
 しかし、そうでないもの、最寄品や買回り品、あるいは、旅行代金などは、できれば、金融機関にお金を預け、付いた利息で買いたいと思うのではないか。
 そうすると、金利が低い今の世の中では、ちょっとしたぜいたくにお金を使うことは少ないのではないかと思うのである。特にお金を持っている貯蓄率の高い高齢者は、今後の生活に備え、元手を減らすことは嫌がるだろう。
 つまり、一般庶民はお金を使わない。


 逆に金利が安いことで、企業はお金を借りるのか。
 これも、経済が成長している時なら、確かに借りるだろう。
 金利より成長率が高いのであれば、借りたお金を確実に返せるのだから。
 しかし、経済は成長しておらず、実際は需要が少ない。
 だから、売れないので、企業はお金を借りない。


 消費支出も増えず、企業も投資しない。だから、金利が安くても、経済は悪循環である。


 一方、金利が安いことのデメリットは、経営基盤がない企業が生き残ってしまい、健全な企業を駆逐することだと思う。そして、不健全な金融機関が、不良債権処理をしやすくしている。


 unizouも、金利が上がったら、少ない利息でも国内旅行やちょっとしたぜいたくをして、体を癒したいと思っている。
 この仮説が正しいかどうか、それはわからないが・・・。