大阪市立高校男子生徒自殺に思う

 悲しいニュースが多い中、「大阪市立高校男子生徒自殺」のニュースは、本当に有為な若者を失ったと残念でならない。
 そして、本人の責任は認めつつも、本当は、顧問も同じように有為な若者だったのに、誰もが、その暴走を止められず、これから先の人生を狂わせてしまった。きっと、本人は、一生懸命にやっていたのだ。ただ、やり方が、間違っていたのだ。周りの者が顧問を裸の王様にしたせいで、顧問は本当の強さとは何かを知らずに、今まで生きてしまったのだ。


 中小企業診断士を目指せば、試験科目に企業経営理論がある。
 企業経営理論では、経営理論が大きな要素になる。
 診断士を目指している人なら知っていることであるが、当然、労働者を管理するに当たって、殴ることが必要などと教えてはいない。
 科学的管理論、人間関係論、モチベーション理論などすべて、いかに労働者のモチベーションを高め、生産性をあげるかについて、個々の人間の尊厳を大切にしつつ、苦労して結論を導いている。


 殴ることは安易な方法で、その結果は長続きしない。


 また、unizouは、学校などの関係者は、二人の犠牲者(高校生と顧問)を出したという意味では実はもっと悪いと思うのである。


 いつも思うことであるが、その人のことを本当に思うのであれば、いけないことはいけないと伝えることが大事なのである。


 今回は大阪市立高校の顧問の話しであるが、きっと全国的には似たような顧問もきっといるのだろうと思う。
 そして、実は、企業でも、パワハラモラハラをしている上司たちも、同じ部類の人たちだと思うのである。


 個々の人間の尊厳を守ることは、企業、学校などどんな社会であっても、誰もが守らなければいけないことなのだと思っている。