復活(3)

 中小診断士の試験で、「中小企業経営・政策」という科目がある。
 中小企業診断士が、中小企業のことや中小企業に関わる国の政策を知らないとしたら、どうかと思うから、当たり前と言えば当たり前の科目である。
 unizouがその科目の中で、一番これからの時代にふさわしいと思ったのが、再チャレンジに関わる施策である。


 再チャレンジする方を支援します(再チャレンジ支援融資制度(再挑戦支援資金))http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/g_book/h24/guideindex/154.pdf
 ・ 廃業歴等を有する個人又は廃業歴等を有する経営者が営む法人であること。
 ・ 廃業時の負債が新たな事業に影響を与えない程度に整理される見込み等であること。
 ・ 廃業の理由・事情がやむを得ないもの等であること。
 という要件を満たせば、【日本公庫(中小企業事業)】7億2,000万円(うち運転資金2億5,000万円)、【日本公庫(国民生活事業)】2,000万円の融資が受けられるという制度である。

 
 昔なら何か失敗をしでかしたら、江戸時代なら「腹を切る」、現代なら「自殺する」とか「夜逃げする」ということになってしまっていた。。
 しかし、今のような資本主義経済の中では、倒産する企業があっても何らおかしくない時代である。そして、倒産した責任を、経営者だけに負わせていくこと自体に無理があるとunizouは考える。
 

 unizouは、経営に失敗したからと言って、社長に「人間やめてください」なんて言うことが、時代遅れも甚だしいと思うのである。
 それに、金融機関や取引先、従業員などのステークホルダーだって、倒産に至る経過の中でやるべきことがあるはずで、被害を最小限に止めることは可能なはずだ。のほほんとしていて、大きな被害を受けるとしたら、被害者とは言えないのではないかとも思う。
 

 ただし、こういった経営者が救われるべきであるという条件は、ディスクロージャーがしっかりされていること、そして、組織として監査体制がしっかりとられていることが前提となる。放漫経営、お手盛り役員報酬や自分の趣味嗜好に会社のお金をつぎ込んだりしている社長、会社は当然救われないし、そういった社長や会社は、市場に再登場できる期間に制限を設けるべきだと思う。
 unizouは、中小企業診断士は、「失敗しても何度でもチャレンジできる社会」を作るために、正統な企業や経営者に機会を与えられる社会づくりにも貢献できると思うのである。


 以上、unizouがこれからの社会に期待したい3つのことは、中小企業診断士に期待したいこと、自分が中小企業診断士になったら、将来関わりたいことなどと関連性がかなり強い。
 つまり、中小企業診断士を目指す理由は、中小企業診断士が自分が目指す持続性のある社会づくりや中小企業の育成に貢献できるのではないかということが大きい。
 今、ファーストライフを生き、子供たちを育てあげ、やるべき責務をしっかり果たしたら、セカンドライフの中で、unizouにとって時間をかけてやり遂げていきたいの重要な取り組むべきテーマに中小企業診断士として関わっていきたいのである。