K2君のこと

 2006-09-07「管理者の仕事」として題して書いたブログに出てきたK2君。
http://d.hatena.ne.jp/unizou1972/20060907

「彼は、入って3年目の若手社員だが、昨年1年間うつ状態で体調を壊していた。
 今でも、1日のうちに30分程度自分の席を離れることのあるK2君は、確かに周りの社員にとっては迷惑かもしれない。
 しかし、そういった状態をのぞけば、素直に職務を遂行し、周りのものと協調している。
 unizouにとっては、職場全体を悪くしているといったことはない。いなくなった時だけ、回りの人間の来客者や電話に対する仕事量が増えるが、もともといないと思えば、さほどでもないのである。
 管理者にとっては、一日も早くK2君を正常な状態で勤務できるようサポートする必要はあるが、それ以外に彼に特別にすることはない。」

と言った状態だったが、実はすっかり良くなり、今では部署の中で働き頭になっているという。
 そして、来年には結婚することになったのだ。体調を崩していた当時から、付き合っていた彼女はいたのだが、病気のこともあって結婚せずにいたのが、やっと病状が落ち着き結婚することになったそうだ。
 実は、K2君はこの7月に支店を異動になり、unizouのもとから離れていった。
異動する日の夕方挨拶に来たK2君は、unizouに「こんなに親身になってみていただき、なんとっていいやら・・・」と涙をこらえて、しばらくはunizouのもとを離れようとしなかった。
 unizouも、うれしいやら心配やらで複雑な気持だったが、その後多少のトラブルはあったが、それも克服し、今のような部署の働き頭になっているということなのだ。
 K2君は、以前の人間関係が彼の精神を病んだが、本当に真面目で仕事熱心だった。やらせればやってくれるし、教えればきっと耐えてくれるというように思っていた。unizouが誰でも、そうやって付き合ったかというとそうではない。仕事に真剣で、生きることに一生懸命な人だと思ったから、手助けというよりか真剣に付き合おうと思っただけなのだ。
 そのことに彼が応えてくれて、自分で自分の病を克服したのだと思っている。
 職場に合わなければ、「辞めた方がいい。もっと自分にあった道を進みなさい」ときっぱり言ったと思う。
 誰でも、厳しいことやいいにくいことを言うのは嫌なことだ。でも、本当に真剣に付き合おうとすれば、苦いことも伝えなければならない。それが、本当の思いやりだと思っている。
 実際、K2君には、違う意味で社会性について、苦言を呈したことも数々あった。
 本当に彼の結婚を喜んで祝福してあげたいと思っている。
 こんなに心からうれしい結婚式に出席するのは、久しぶり、いや初めてかもしれない・・・、と思っている。