ゆるベジなるもの

 友人宅でゆるベジ料理というものを初めていただいた。
 ゆるベジ料理という言葉自体も初めて知った。
 ゆるベジとは、いわゆる、ベジタリアン料理、そう「肉・魚・卵・乳」を一切使わない、ついでに砂糖もダシもみりんも一切使わない、体だけでなく、環境にも優しい料理なのだそうだが、単にベジタリアン料理と呼ばず、ベジのまえに「ゆる」をつけている。
 それは、ストイックでこういうことをしているわけではなく、野菜の一番おいしい食べ方を追求したら、自然とこういうスタイルに行き着いたからとゆるベジ料理研究家、浅倉ユキさんは語っている(http://www.cafeblo.com/vegetable/)。
 彼女は、別にベジタリアンになりましょうと言うつもりもなく、肉や魚を食べている人を批判するつもりもないそうだ。
 unizou自身、友人が作ってくれた料理の数々が、冒頭の「肉・魚・卵・乳」を一切使わず、砂糖もダシもみりんも使わずに、これが全部野菜でできていて、かつ、とてもおいしいいことにただただ驚いてしまった。
 いただいた料理のうち、小豆のパテは、ゆで小豆をたまねぎと炒め、塩コショウで味付けしたものだそうだが、まず小豆が塩味によく合い、軽くトーストしたパンにつけて食べたらとお酒の肴に最高だった。
 玄米でつくったおにぎりも噛むごとに甘みが口に広がって、深い味わいを感じることができたし、さいのめ切りにした数種類のお野菜を油で炒めたものをレタスで巻いていただくレタス巻きも、しいたけ、にんじん、お豆とそれぞれ歯ごたえが違って楽しくなる。
 家庭菜園で野菜を作り出してから、取れたて野菜のおいしさに感動は覚えていたものの、日々の食生活においては、どうしても肉、魚の脇役としていただきがちな野菜であったが、料理次第で野菜だけでこれほど楽しめるとは、目から鱗の食事だった。
 ゆるベジなるものがあって、100%取り入れることは正直難しいまでも、こういう食生活があることもまた勉強になったunizouである。