黄金比率プリン

 マーケティングを学ぶと、ブランド名や商品名の重要さを知る。
 その意味で、すごいネーミングだと思ったのが、昨日初めて食べたプリンの名前。
 その名も「黄金比率プリン」、作り手は、森永製菓(http://www.morinagamilk.co.jp/products/dessert/detail.php?brand_id=208)。
 あまりにも押し出しの強いこの商品名、黄金比とは最も美しい比と評されていることから、何が黄金比率なのかというものすごい期待感を消費者に持たせる。
 カップには、「プリン博覧会で人気のなめらかプリン6品を大研究、森永独自の生クリームと卵黄のおいしいバランス(黄金比率)で作りました。」とある。
 食べてみると、なるほど、なめらかプリンの草分け、パステルのなめらかプリンのカップ中層あたりの味に近く、研究された感がある。
 けっしてネーミングを裏切っていない。
 仕事において、あるプロジェクトを立ち上げたり、ある業務を専属的に行うための新設ポストをおく場合の、ポスト名など、ネーミングしなければならない局面がある。
 命名後、数年間、下手をすれば半永久的に使用される組織用語となる可能性を秘めるため、メッセージ性を持たせつつ、職場に馴染みやすい名というハードルが意外に高くて難しい。
 その意味で、「黄金比率プリン」は、プリンのほっこりした響きに、四文字熟語的に固い言葉をおいてインパクトをつけ、一度聞いたら忘れないようにしている妙には、学ぶべき要素があった。
 ちなみに、甘党unizouは、黄金比率プリンを大変おいしくいただいた!
 若干割高であるが、けっして期待を裏切らない。