様変わり高校入試

 10月4日の読売新聞の朝刊に福井県の県立高校の入試問題が掲載されていた(http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20071004us41.htm)。
 その内容は、これまでの高校入試のイメージを覆し、かつ診断士試験にも通じるものがある内容だった。
 というのも、地図を読み解き、考えさせる問題だったからだ。
 新設高校の建設地を地図の中の複数の候補地から、長所・短所を検討させた上で最終候補地を決定し、併せてその選択理由を記述させたり、その高校に通うと想定して、どんな高校生活を送りたいか記述させる問題である。
 採点基準は、答えの内容で優劣を決めるのではなく、自分の意思と判断で論理的に書けているかだそうだ。
 まさに思考力、応用力を問う問題である。思わず、真剣に考え始めてしまった。
 診断士二次試験においても、診断士からのアドバイス形式の出題がなされることがある。  
 投資案件や新事業進出を目の前に、経営者から相談されたあなたはどう助言しますかというタイプの問題だ。
 この場合、「はい」、「いいえ」両方のケースを想定し、メリット、デメリットを洗い出した上で最終的な判断をする。けっして、第一印象、インスピレーションだけで回答してはならないというのが鉄則である。
 その意味で、今回の高校入試は、診断士問題に通じるものがあり、問題解決能力が、高校入試の場でも問われていることに、新鮮さ半分、驚き半分の発見だった。