0.21秒

 昨日、友人のK君の子ども高校生のT君が陸上競技をやっていて、近くの競技場で新人戦が行われていたので見に行った。T君は200mに出場、予選では22.92を出したが、決勝では向かい風もあって23.42だった。8月の始めに行われた国体県予選では、22秒79を出して3位だったそうだ。
 男子200mの世界記録は、マイケル=ジョンソンが1996/08/01に28歳で樹立した19秒32。
 3秒15の差。T君は15歳なので、1年で0.21秒の差。
 毎年0.21秒ずつ差を縮めれば、世界記録に到達・・・?
 しかし、多くの陸上競技選手がそうであるように、一進一退を繰り返しながら、その記録に到達せずに終わる。
 さまざまな競技で頂点に達するのは1人。
 また、陸上だけでなく、さまざまなスポーツや文化・芸能でも・・・。
 しかし、それでも、人は挑戦し続ける。
 挑戦し続ける人が多くいるからこそ、頂点に立つ人の価値が高まる。
 そして、記録だけでなく、挑戦し続けること自体に、それぞれの人にとって意味があるといえる。