スクラップアンドビルド

 8月26日、丸井中野本店最後の日をニュースは伝えていた。
 Unizouが丸井をよく利用したのは高校生のとき、当時は、DCブランドブームの真っ只中で、バーゲン時などは、複数の丸井店舗をはしごしたものだ。
 丸井本店が意外にも中野店であることはその頃知った。
 丸井は、日本百貨店協会には属しておらず、その店舗形態はルミネやミロードといった「ファッションビル」に近く、ここ最近の大型百貨店の合併話とは縁がなさそうだ。
 その丸井が、本店を閉めてまでも遂行している戦略が、「スクラップアンドビルド」」(不採算店舗を潰し、新たな店舗を設置する戦略)だ。
 これまで丸井は、関東地方を中心に出店してきたが、近年は2003年の神戸、2006年の大阪、2007年の名古屋と、積極的に西日本方面へも進出している。
 一方、お膝元の東京では、26日の中野本店の閉店、それに先だって12日にはマルイミニ立川が閉店、本店を追うように31日には、大井町店が閉店した、これはスクラップ。
 そして現在社運をかけて取り組んでいる大プロジェクトが、2007年10月にオープンする有楽町店、有楽町駅前にオープン予定の新複合商業施設「有楽町イトシア」だ、これはビルド。今後の中核店舗としての役割が期待される。
 本店までスクラップして遂行するプロジェクト、デパート再編が進む中、どんな戦いぶりをみせるのか、今秋楽しみである。