熱中飴

 「猛暑日」という言葉がすっかり定着してしまった今夏。
 熊谷市、多治見市で観測史上最高気温を更新したのみならず、消費電力量も史上最大、レッサーパンダまで熱中症で死亡する事態に。一体どうなっているのだろう。
 そんな中、この暑さで売れている物がある。
 その品とは「熱中飴」。そう熱中症に効く飴だ。
 熱中症には塩分と水分が必要というのは常識。炎天下、水分はペットボトル飲料で比較的簡単に摂取できるが、塩分はなかなか難しい。これは、手軽においしく塩分補給ができる商品だ。
 発売したは、井関食品株式会社(http://store.yahoo.co.jp/ame-iseki/index.html)。
 熱中飴を開発することになったの、建築会社からの依頼がきっかけ。工事現場では特に熱中症対策が叫ばれていて、1日に数リットルの水と塩を持たせて塩を舐めながら水を飲むということを徹底させていたが、気分転換も含めて楽しく塩分を補給できる補助アイテムを探していたという。
 そこで、もともと発売していた「石垣島塩の飴」を土台に塩分量を増やして建築会社でモニター調査をしたところ、最終的に10倍程度の塩の量が必要だとわかった。でも、塩辛くて食べられない。で、クエン酸とレモンの香りで食べやすく工夫し、「熱中飴」が完成したのだそうだ。
 これだけ塩を飴に入れるのは勇気が要ったが、共同開発で試行錯誤を重ねた結果、おいしく塩分が取れるこの飴が誕生したという。
 現在入荷待ちの品薄状況。
 猛暑が思わぬビジネスチャンスもたらした!