賢い生き方・愚かな生き方
エイブラハム・マズロー
診断士の受験科目、中小企業経営では、モチベーション理論の名kで五段階欲求説を唱えた人として習う。
シナジー
やはり、同じように、診断士の受験科目中小企業経営の中の経営戦略の中で、販売シナジーや生産シナジーなど、新規事業を行うとき、既存の設備、販売経路、技術などを利用することで、相乗的に得られる効果として習う。
この2つのキーワード、実は、早稲田大学の教授をしておられる加藤諦三さんが、1992年初版の「賢い生き方・愚かな生き方」【知的生き方文庫:三笠書房刊】で述べておられて、数年前中古本を購入し、診断士の学習をする以前に目にしていた。
著書の内容を紹介すると、次のようなことである。
「・・・・・・目だって非攻撃的な社会では、その一員の同じときの同じ行動が、その人の利益だけでなくその集団にも役立つような社会、機構を備えている」
このような文化をハイ・シナジーと呼んでいる。社会の中で共に働くという関係が成り立っているのであろう。
一人の働きは、その人のためにもなるし、仲間のためになるような文化である。
しかしまったく逆の文化もある。これは、ロー・シナジーと呼ばれる。
「一個人の利益は、他人を打ちのめして獲得した利益であり、打ち負かされた大半は、我慢をして、しのいでいかなければならない憂き目に逢う」
ロー・シナジーの社会の中では、無理して自分を変え、見せかけの自分を生きる。
周囲を見渡せばこういったことはよくあることだし、若いときの自分もそうだったのではないかと思う。
だから、自分が自分を疲れさせていた。
職場のことで言えば、出世するために飲めない酒を飲み、できない仕事をできるように見せかけ、そして、好きでも尊敬もできない上司におべっかを使っているような息苦しさがあるようなことだと思う。 幸いunizouは、職場では自分らしさを捨てることはなかったように思う。
実は、最近、周囲の人間から褒められることがあった。
『unizouさんにフォロー・バックアップしていただいているので、仕事がやりやすいですよ』と・・・。
しかし、そんなこと当然と思ってやっていることなので、褒められてもピンとこなかったのだが、「そういう捉え方をしてくれるのか」と嬉しくなった。
本の最後、「私が思う『賢い生き方』『愚かな生き方』」という項で、加藤諦三教授の『賢い生き方』『愚かな生き方』を述べておられる。
自我の脆い人は愚かな生き方をしてしまう。
小さい頃から人とのふれあいを通して、自我同一化を積み重ねてきた人は、困難に際してそう簡単に絶望したりはしない。
いわゆる賢い人というのがいる。別に知識がある人が賢い人というわけではない。知識の豊富な人が、困難な状況で適切に対処できるとはかぎらない。適切に対処する人もいれば、混乱して取り乱してしまう人もある。
自然に自分らしく生きていきながら、困難に対する勇気を持ち合わせているようであれば、どんなに心豊かに生きられるかとそう思っている。
そして、