ルバーブ

 知らない植物は世の中にたくさんある。
 会社の先輩で、自宅の裏に畑を借りて、趣味で野菜を作っている人がいる。
 梅雨も明け、夏野菜が順調に収穫できているようである。
 というのも金曜、朝収穫したばかりのトマト、ナス、ピーマン、ルッコラさらにハーブ系として、アップルミント、バジル、ローズマリー、しそ、レモングラスもいただいた。 
 夏の到来とともに、畑の充実ぶりがうかがえる。
 そんな中、「ルバーブ」という植物をいただいた。
 名前もその形も初めてみるものだった。
 見た目は「ふき」のようないでたち(http://www.janis.or.jp/agri-or/ff/rubarb.gif)。
 なんでも、ルバーブは最近話題になっている食物だそうで、サラダとしていただくほか、ジャムやパイに入れられているという。
 茎をかじるとアンズに似たような特殊の香気と青りんごよりも強い酸味がある。
 調べてみると、栽培は起源前3,000年頃まで遡り、最も古い栽培植物の一つで、中世以降ヨ−ロッパ各国で薬として用いられ(最大の効能はお通じをよくすること)、現在は、食用としてサラダとするほか、ジャム、パイ、ゼリー、時にはシチューに入れられたり、砂糖漬けとしてその風味が好まれるようになった。日本へは明治以後に渡来したが、自家用として僅かに栽培されている程度である。
 しかし、ここ数年菓子業者やホテルなどの業務用の需要が高まり、輸入量が急増するとともに、国内でも栽培がさかんいなってきている。
 先輩からはジャムで食することを薦められた。
 教えられたとおり、洗ったルバーブにグラニュー糖をまぶしている。
 浸透圧を利用して水をだし、その水で煮詰めるとジャムになるそうだ。
 どんな味なのか、楽しみである。