人材育成方法

 実際に昨年から段階の世代の大幅退職を向かえ、どの会社も人材育成は当面の課題になっているように思う。
 それはunizouの会社もしかり。
 一方、売り手市場に点じた就職戦線。
 今後は早期の人材確保も人事的に必要になってきている。
 これまで、unizouの会社の研修制度は、基本的に機能別のグループごとに展開されていたが、この度全社的に研修制度を見直そうという動きがあり、各グループにどのような研修スタイルが人材育成上望ましいか、意見が問われた。
 unizouも意見を問われた一人。
 そこで提案しようと思っているのが、「ケースメソッド」だ。
 ケースメソッドとは、1920年代にハーバード大学のロー・スクール(HLS)で始まった判例研究授業を起源とする「判例をもとに討議して学ぶ」という授業スタイル。
 その後、「判例」が「経営事例」に置き換えられ、経営を学ぼうと志すリーダー候補たちの訓練手法として、同大学のビジネス・スクールでも展開されることになったものである。  
 日本では、1962年に慶應義塾大学ビジネス・スクールがケースメソッドをいち早く導入し、現在もそのパイオニアとして知られている。
 具体的には、経営事例として、ある状況下に置かれた企業の説明文(ケース)をもとに、その後どのように対応すればよいかを、当事者の立場にたって考えていく。従来の講義形式の教育が完成された知識の習得を目的としているのに対し、ケースメソッドは考える力を養うことを目的としているのが特徴である。
 マークシート世代の若い社員たちは、マニュアル通りにきちんと仕事をこなす者が多い。
 しかし、日頃から仕事に問題意識をもって、例えばマニュアルの更なる効率化などを考えている社員は意外と少ない。
 自分でイノベーションしようとする気概が足りないように思うのだ。
 unizouの想いが採用されるかは分からないが、企業活動の様々な場面、場面でどのように対処すべきか考える力を是非育成できる研修制度となるよう期待したい。