平成19年新潟県中越沖地震

 3連休の最終日、新潟県中越沖を震源とする地震があり、新潟県長岡市柏崎市刈羽村、長野県飯綱町震度6強の揺れを観測した。
 被害状況は昨晩21時現在で、306棟全壊、7人死亡・767人がけがと報じられ、時間の経過とともに被害の深刻さが伝わってくる。
 中越地域と言えば、まだ平成16年10月の新潟県中越地震がまだ記憶に新しい。
 今回の地震も予測できなかったのかとつい思ってしまうが、現代の科学技術をもってしても、地震時期を予測することは難しいと、報道番組に出演していた科学者たちが口をそろえて解説していた。
 ただ画面を見ていて気になっていた。
 1回目に強い地震を観測した16日午前10時13分から、テレビ各局が予定の番組を変更して、被災状況を伝えていたのだが、どの局も今後1週間以内は強い余震に注意してくださいと言っているのに、画面は、壊れた屋根の上で補修作業をする人々、半壊した家屋から荷物を取り出している人々、崩れた瓦や塀をを拾って片付けている人々を映し出している。
 ここでもう一度強い地震があったら、屋根から落ちてしまうのではないかとヒヤヒヤしながら見ていた。
 すると、15時37分、二度目の強い地震を観測したのだ。
 その後の被害者は激増していた。
 初動の段階で、被災した家屋や当時の状況を報ずるよりも、余震に気をつけ、屋根に登るなどは控えるなどを伝えるべきではないか。初動の大切さは、過去の災害から学んでいるはずなのに。
 被災された方にお見舞いを申し上げるとともに、これ以上被害が拡大しないことを祈っている。