ベストを尽くせば、誇りが生まれる

 日曜日の夜のニュースで、チェッカーフェスティバル?の出場者について報道していた
 チェッカーフェスティバルとは、一体何のこと?と思うかもしれないが、スーパーのレジ係の技術を競う全国大会のことである。
 オールスーパー日本協会(AJS)が、会員企業を対象とした、接客技術向上のための競技会で、この競技会は、「チェッカーの総合的な技術向上だけでなく、お客様の視点に立った「感じのよい」接客を目指し、日頃の業務への動機付けとなることを目的とします。また、競技会を通して接客に対する意識を高めることで、全従業員の接客レベル向上へとつなげるのがねらい」と、AJSのホームページにはある。http://www.ajs.gr.jp/
 この報道を見ていて、このレジ係だけでなく、仕事に対して真剣に取り組んでいる姿(ベストを尽くしている姿)は、「仕事そのものの価値をずっと高めるのだな」と感心してしまった。
 いつも使っているコンビニ薬局に行くと、レジ係の対応にいつも憤りを感じているのだが、「パートだから仕方がない」とか「レジ係だから・・・」と思って、その憤りを忘れようとしていたが、こういった報道を見ると、いつも行っているところのレジ係で、レジ係という仕事を評価してしまっては申し訳ないことと反省した。
 大体、チェッカーフェスティバルに参加できるのは、全国で40名程度。会員企業1社で一人。その一人が猛特訓をして出場するのだが、その企業のほかのレジ係の技術も一緒に向上しているように思う。そして、何より レジ係の仕事自体に誰もが誇りを持っていることが、よくわかる。
 きっと、こんなレジ係のいるお店に行くと、買い物が気持ちよくなるだろうと思う。
 その報道を見てすぐ、今度はスポーツニュースでサンフランシスコジャイアンツのバリー・ボンズについ報道していた。
 バリー・ボンズは、もうすぐメジャーのホームラン記録を塗り替える選手である。
 バリー・ボンズの父親もやはりボビー・ボンズという名選手で、数年前になくなっている。
 正確にすべて覚えていないのが残念なのだが、父親のボビー・ボンズバリー・ボンズに小さい頃から言っていた言葉が、チェッカーフェスティバルに出場している人達の姿とダブって心に残った。
 その言葉とは「ベストを尽くせ。どんな仕事に就いても、ベストを尽くせ。そうすれば、誇りが生まれる。」といった感じだったろうか。
 職業に貴賎はないという。しかし、貴賎がないのは確かだが、その仕事に本気で打ち込んでいない、ベストを尽くしていない人の仕事はすぐにわかる。尊敬もできなければ、その人の仕事が心を打つようなこともない。
 職業に差をつくるのは、その仕事に本気で打ち込んでいない人達の中途半端な姿勢そのものにあるような気がしている。
どんな仕事でも、その道の達人になることができ、それは、如何に真剣に毎日ベストを尽くして生きているかどうかにかかっていると、自戒したところである。