地球にやさしくvol.6

 この週末、大阪にいたunizou、噂に聞いていた黄砂を身をもって経験した。
 砂塵が空気中を舞っているせいか、目やのどの奥がむずがゆい。ビルの上から少し遠くを見ようにも視界がきかず、街全体が、土色がかったベールに包まれたような感じがする。駐車している車の上には細かい砂が見て取れる。
 これが、はるか中国大陸はゴビ、タクラマカン砂漠などの乾燥地帯、北部の黄土地帯から、偏西風で運ばれてくる黄砂のしわざだというのだから本当に驚く。
 気象庁の観測データでは、1970年代半ば以降、日本国内での観測日数が増えているそうで、この週末は、九州から東北の広い範囲で観測されたと報じられていた。
 春以降多く観測される原因は、中国北部で気温が高くなると、土壌の水分が蒸発し、風で吹き上げられやすくなること。そしてより深刻な問題としては、内陸部を中心に進行する砂漠化だ。毎年、淡路島の六倍ほどの土地が砂漠化しているという。
 黄砂による健康被害は、まだ確認されていないが、黄砂同様、中国大陸から飛来する汚染物質との関連で発生が指摘されているのが光化学スモッグだ。
 5月にしてすでにもうこの暑さ。この夏はどうなることかと今から心配している。
 汚染は、水や大気によって国境とは関係なく広がる。
 北半球では、大気は西から東へ流れ、中国の問題は、日を置かずに韓国や日本に降りかかってくる。割を食うのは韓国であり日本であるが、発生源と実害との因果関係を真っ向から証明することは非常に難しく、可能性・恐れだけで責任は問えないだけに国際的な解決は難しい。
 そんな中、日本航空(本社:東京都品川区)グループが、中国・内モンゴル自治区で砂漠化・黄砂飛来防止を目的としたプロジェクトを進める財団法人オイスカhttp://oisca.org/indexj.htm)の活動を支援するため、JALマイレージバンクの会員に「JALマイル・フォー・エコ」による寄付を呼び掛けていることを知った。
 日本の環境月間である6月からの2カ月間、JALマイレージバンクの日本地区会員を対象にHP(https://www.jal.co.jp/ecochina2007/)を通じて参加を募り、1万マイルを1万円に換算してオイスカのプロジェクトに寄付するという。
 JALマイレージバンクの日本地区会員であるunizou、確か1万マイル以上保有している。内容を検討して寄付を少し検討してみようかと思っている。