人材育成2

 一昨日、副支店長から、「そんなに細かい仕事をしていて、全体が見られるの?ずいぶん朝早く来て、有名だよ。帰りも遅いっていうし・・・。仕事しすぎじゃないの?」といわれた。
 以前の仕事に比べれば早く帰れるし、朝は同じ時間に家を出ても会社に着くのが7時半くらいになるだけ。決して、特別早く来ているわけでもなく、仕事の段取りをしてるだけのこと。
 細かい仕事と指摘されたことも、部下への指示事項を書いていただけだった。
 「笑って、そんなに話題に出さないでくださいよ・・・」といったものの、釈然としない。
 どの企業も、昔はもっとゆったりした感じだったかもしれないが、今は、管理職であろうとなかろうと、組織の一員として、組織の目標達成のために毎日創意工夫して働かなければいけない時代。
 副支店長が、そんなことを言うくらいだから、「うちの会社は、まだ、時代の波にさらされていないのか・・」と、びっくりすると同時に落胆してしまう。
 もちろん、仕事だけをやっているわけではない。
 診断士の資格を取るための勉強をし、英語を勉強している。
 映画も見るし、ドラマも見る。たまには、コンサートにも行く。
 本も、読みたい本の全部を読めるわけではないが、読んでいる。
 ほかにもやりたいことはたくさんあって、いつやろうかというタイミングを見ているところ・・・。
 こんなことは聞かれないので誰にも言っていないだけの話。
 仕事では、テストで出される問題のようにすっきりした回答はない。だから、最後は、意欲や粘り、人間的な魅力が大事だと常々思っている。
 以前書いた中谷彰宏さんの「超管理職」【PHO文庫刊】には、次のような項目がある。

第5章 超管理職のこんな話に部下はついてくる
  「仕事の話しか、ではなく。仕事の話すらできないのでは?」
  「隣の課の仕事について話せますか?」
  「ゴルフと野球以外の趣味の話ができますか?」
  「ベストセラーや人気テレビの話ができますか?」
  「好きな作家や作曲家についての話ができますか?」
  「生と死、戦争と平和、神についての話ができますか?」

 仕事は、一生懸命する。それも、とことん。ただし、仕事以外にも、自分の持っているもの(見つけていない自分)を活かして、生きた甲斐があるようにしたい。
 今までの話しは、ブログのテーマ「人材育成」に関係ない話のように思われるかもしれない。
 しかし、「魅力」のない上司に部下は何も感じないし、キャリアターゲットにすることはない。
 中谷彰宏さんの「超管理職」の一節を借りれば、「日ごろどういう本を読んでいるか、忙しい中、時間を割いてどういうことをしているかにかかっているわけです」ということだと思っている。
 上司がキャリアターゲットになれば、部下は自己研鑽し始める。そして、魅力ある人材が育成される。
 とはいうものの、まだまだ未熟なunizouは、部下といい意味でのライバル関係にあることが、自分のための「脳トレ」になっていると感謝している。