診断士のコアコンピタンス

以前ブログ2007/1/19(診断士のフィールドと税理士2http://d.hatena.ne.jp/unizou1972/20070119)で紹介した山川美穂子著「中小企業診断士で1000万円稼ぐ方法」【中経出版】には、「顧問先の業種を絞り込むことができれば、業種全体としての問題点の把握や業界標準、本来あるべき姿などに関するノウハウを蓄積できる。どこをどう改善すれば利益が上がるのかを効率的に見抜くことができるようになるとコンサルティングの効率が上がるうえ、顧問先は確実に利益を上げられるようになり、好循環に入っていきます」といったくだりがある。
 unizouは、顧問先の業種を絞るという意味ではないが、以前からブログで発信しているように、運送業、観光地のホテル、農業、そして、中心市街地の活性化のコンサルティングに興味がある。できれば、診断士としてのコアコンピタンスとして、取り組んで生きたいと思っている。
 理由は、「今までの経験から」としかいえないのだが、どれも、問題点を抱えている業種であることは事実である。
 例えば、運送業
 資金がそれほどなくても、簡単に開業できる業種である。トラック運転手として稼いだお金を、そこそこ貯めて開業し、従業員を雇って、規模を大きくしていくといったように。
 ところが、トラックの購入時に、トラックメーカーから結構な金利負担をして分割で購入しているというケースが多い。
 もちろん、当初は信用がなく金融機関から融資が受けられないという事実もあるのだろうが、それが、金融機関の金利なんて及びもしない金利なのだ。仕事が順調なうちはいいが、仕事が減ってくると、大きな負担として経営にのしかかってくる。
 そして、運送業のもう一つのネックは、帰りの空荷を如何になくすかということ。
 診断士試験の科目「運営管理」で、トレーサビリティということを習うが、トレーサビリティーを逆活用すれば、帰りの空荷の問題を解決できるかも・・・?と思っている。
 農業については、どうか。
 数日前、何となく農業の問題点を考えていたら、やはり、農機具の購入による財務的な問題と農業従事者の不足など労務的な面がネックではないかと思えた。
 農機具の購入は、農家の収入の割に結構な負担になっている。収入に見合った経費にするためには、そういった点を見直ししなければいけないと・・・。
 そこで、“農機具”“レンタル”で、Geogleで検索すると、以外にも結構ある。「世の中、きちんと商売の種として、取り組んでいるんだ・・・」と改めて感心する。
 そして、農業従事者の不足について、同様にGeogleで検索する。
 すると、人材派遣で有名なパソナのホームページで代表南部靖之氏の「雇用のフロンティアを切り拓く」というコラムにヒットした。

 「何故パソナが農業をやるの?」と不思議に思われるかもしれません。しかし、日本の農業は高齢化が進み、農業人口は減少の一途をたどっています。後継者不足も深刻です。食料自給率の低下も深刻で、いまや農業問題は国家的レベルで解決すべきテーマであるといっても過言ではありません。
  しかし、もし若者を農業ビジネスの担い手に育て、日本の農業に新しい風を吹き込むことができれば、農業を新しい産業として復興させることも可能です。将来、農業を一般的な職業の選択肢に加えることもできるはずです。現にアメリカには、農業ビジネスに特化した人材派遣会社も存在するのです。(http://www.pasona.co.jp/nambu/col_20.html

 世の中、unizouだけが特別なことを考えていると思ったら大間違いと気づく。
 しかし、何事も実践してこそのもの・・・。がんばるぞぅ!!!