日めくりカレンダー

 毎日の朝一番の日課、それは書家で詩人の相田みつを氏の日めくりカレンダーをめくること。
 もう何年になるだろうか。有楽町の相田みつを美術館で求めたその作品は、1日1篇からなっていて、表紙を含むと合計32篇の詩が綴られていることになる。
 その日めくりカレンダーが過ぎ行く年数には勝てず、いよいよ壁から外さざるを得なくなった。
 そこで、毎日見て小声でつぶやいてきた詩をメモした。
 今日は、その32篇を紹介しようと思う。
 表紙:そのときの出逢いが人生を根底から変えることがある。よき出逢いを
 1日:いまから ここから
 2日:つまづいたっていいじゃないか、人間だもの
 3日:なるべくなら、うそのないほうがいい
 4日:なやみはつきないな、生きているんだもの
 5日:いいことはおかげさま、わるいことは身から出たさび
 6日:しあわせはいつも自分のこころがきめる
 7日:ひとの世の幸不幸は人と人とが逢うことからはじまる。よき出逢いを
 8日:そのときどう動く
 9日:やれなかった、やらなかった、どっちかな
 10日:トマトがトマトであるかぎり、それはほんもの
 11日:一番わかっているようで一番わからぬこの自分
 12日:名もない草も実をつける。いのちいっぱいの花を咲かせて
 13日:自分が自分にならないでだれが自分になる
 14日:なみだで洗われたまなこはきよらかでふかい
 15日:にんげんはねぇ追いつめられると弱いもんだな、ひとごとじゃない自分のこと
 16日:その場がきなけりゃわかんねぇ
 17日:毎日少しずつ、それがなかなかできねんだなあ
 18日:かねが人生のすべてではないが有れば便利、無いと不便です。便利のほうがいいなあ
 19日:生きているうち、はたらけるうち、日のくれぬうち
 20日:土の中の水道管、高いビルの下の下水、大事なものは表に出ない
 21日:にんげん我欲のかたまり、にんげんのわたし
 22日:ともかく具体的に動いてみるんだね。具体的に動けば具体的な答えが出るから
 23日:途中にいるから中ぶらりん、底まで落ちて地に足が着けばほんとうに落ち着く
 24日:考えてばかりいると日がくれちゃうよ
 25日:張りすぎてもだめ、たるんでもだめ、ちょうどいいあんばいが一番いい
 26日:受身 柔道の基本は受身、受身とはころぶ練習、負ける練習、人の前で恥をさらす練習
 27日:批判はしたけれど自分にできるだろうか
 28日:セトモノとセトモノとぶつかりっこするとすぐこわれちゃう。どっちかやわらかければ、だいじょうぶ。やわらかいこころを持ちましょう
 29日:いちずに一本道、いちずに一ッ事
 30日:うばい合えば足らぬ、わけ合えばあまる。うばい合えば憎しみ、わけ合えば安らぎ。
 31日:おかげさん