モラールとモラル

 二次試験に関わりがある科目に、財務会計、企業経営理論、運営管理、経営情報システムの4科目がある。
 この4科目は応用能力科目として、「1次試験の段階で徹底して幅広くかつ深い知識を充填する」というように言われている。(「中小企業診断士勉強法はじめの一歩」著者山根義信:日本実業出版社刊)
 そのため、二次試験の勉強をしていても、それらの科目については、資格の学校T○Cのテキストをおいて勉強することにしている。
 先日、テキストの中で、実務と非常に関わりがあることが目に入ったので、つい、試験勉強を忘れて、考えさせられてしまった。
 それは、「運営管理」の第1編「生産管理」第3章生産「オペレーション」のモラールという項目である。
 資格の学校T○Cの講師の先生は、講義の際に「モラールは意欲、モラルは道徳心」と言っていた。
 テキストを概略説明する。 

生産現場における作業者のモラール(士気)高揚が生産性に大きく影響するので、次の点に留意する。

  1. リーダーが、リーダーシップを発揮、部下の意欲と能力を上げるように適切に指導することを心がけ実践する。
  2. 不公平な人事制度を改善し、評価を公平・公正に行う。そのための考課者訓練を実施する。
  3. 資格取得の奨励、教育訓練を適切に行い、資格取得者や成績優秀者などへの表彰など、技能向上への意欲を高める。
  4. QCサークル活動などの小集団活動を奨励、評価し、活動への意欲を向上させる。
  5. 職場のコミュニケーションを良くするため、レクリエーションを含めた社内行事を実施する。
  6. 職場の規律を維持する。
  7. 改善に関する提案制度の実施、必要人材への社内公募制の採用を検討する。

といったことである。
 その中で、「リーダーがリーダーシップを発揮、部下の意欲と能力を上げるように適切に指導する」というのが、非常に難しいと感じている。
 最近、特にそれを痛感するようなトラブルがあり、何だか憂鬱な気分になることが多い。
 もちろん、unizouは朝出かけるときには、ばっちり「今日もやる蔵〜」という感じで、帰りに「何とかできなかったのかな・・・」となり、寝てしまえば、また、「今日もやる蔵〜」という感じなのであるが・・・。
 さて、若い職員はどちらかというと、「モラール」があって、仕事の与え方一つで、随分と違ってくる。ところが、中高年齢になってくると、「モラル」、「モラール」とも欠如して?来ていると感じるのである。
 そのため、結構、神経を使いながらやっているのだが、これがなかなかうまくいかない。
 先日も、入社から相当経ち、給料は年を重ねて昇給しているはずなのに、仕事の中身は、若手社員とあまり変わりないという社員と話をした。
 面談では、「入社年数を重ねているので、入社数年目の社員と同じような役割では困る。もっと、若手の指導や全体を見た運営などを心がけてほしい。」と告げた。
 しかし、このことは、これまで何度も何度も口をすっぱくしていってきたこと。
 問題なのは、「unizouのリーダーシップ?なのか」と、自問自答している。