資格試験とライフ&ワークバランス

 502教室のブログを読んでいると、お子様をお持ちの女性もいて、「大変なのによくがんばっているな」と感心する。
 unizouは、次世代育成支援法が制定されてすぐ、会社内の検討部会の事務局を任された経験があり、仕事と育児の両立が大変だと認識しているので、なおさらそう感じる。
 その時、子どもを持った社員から「育児と仕事を両立する上での支障は何か、会社に何をしてほしいか」などの意見を聞く情報交換会に何度か出席した。
 女性の意見は、「夫や上司・同僚の無理解が、子どもを育てる上で障害になっている」と言った意見が多かった。
 男性の側からは、「育児には協力するが、出世に差し控えるので育児休業は取りにくい」といった意見があった。
 大まかに言えば、女性は、どちらかというと「今後のポストへの影響にこだわらず育児と仕事を両立したい」といった感じで、男性は「育児と仕事を両立する上で、今後のポストへの影響を考える」といった感じかもしれない。
 そのため、育児休業などによる仕事のブランクの影響を、男性と女性では、違った感覚で捉えているといった感じだった。
 面白かった(・・・?)のは、女性社員の数名から、「一人目は、育児休業を満額取得するが、二人目になると、多少の期間を取得して、保育所に子どもを預けたり、両親に預けたりして、早く職場復帰した」といった話が出たことだった。
 その理由は、「育児だけだとストレスがたまる」といったものだった。
 結局、「育児」「家事」「仕事」のどれをとっても、真剣にやればストレスがたまるということになるのだろうか・・・。
 母乳に関する話が出たこともあった。
 ある女性社員から、「母乳で育てたいので、夫に育児休業を取得してもらっても意味がない」といった意見が出た。
 その話を聞いて、「哺乳瓶に保存したらどうですか?」と思わず口にしてしまった。というのは、unizouが入社して2年目に、転勤で隣の席に座った先輩女性社員のSさんのことを思い出したのだ。
 Sさんは、出産して職場に復帰したばかりだった。
 あるとき、若かったunizouは、隣の席に座っているSさんの行動を不審に思い「どうしたんですか?」と聞いた。おっぱいの辺りをしきりに触れているので、気になったのである。
 すると、「出産したばかりなので、乳腺が張って・・・、少し席をはずすね。よろしくね」と言って、母乳を哺乳瓶に入れるために席を少しはずしたのである。
 育児休業もないときの話である。
 今、昔に比べると制度は進歩してよくなった。
 しかし、育児の仕方の基本は変わらない。
 最近、ワーク&ライフバランスということが、よく言われている。
 大事なのは、それぞれのライフステージにあったベストな生き方を選ぶことだと思う。
 人生をトータルに考えて、「仕事」だけ、「育児」だけ、「家庭」だけといったように捉えないでいきたいものだと思う。
 資格試験においても、モチベーションを高めるためには、「この一年」と思う気持も大事かもしれないが、もう少し鷹揚に構えてもいいのではないか。
 目標のために、失うものが多くなっては意味がない。
 HISの澤田社長が、テレビ東京で放送されている「カンブリア宮殿」で、「あきらめなければ、必ず夢は実現する」と言っていた。
 人生は長い・・・。今、努力していることは、必ず実を結ぶと信じて、今しか出来ないことを大切にしながら、人生をトータルで考えるのも大事なことだと思うのだが・・・。