ビール復活年となるか
花見のシーズンもあっという間に過ぎ、若葉が芽吹き始めた。
花見シーズンを見据えてか、そして4月に入って更に、スーパーのビール売場は新顔でにぎやかだ。
初陣を切ったのは、KIRIN、見た目も華やかな「キリン・ザ・ゴールド」、おいしい苦味と長持ちする泡にこだわった、創立100周年を記念するそんな1本。
Unizouも早速いただいたが、泡の滑らかさとしっかりした苦味が印象的だった。
開発担当者のよれば、1年かけて泡にこだわって研究してきたとか。
また、アサヒスーパードライが発売されて20年が経ち、愛飲する世代が40歳代以上にシフトしてきたことを受けて、市場が空いた20代から30代前半をターゲットに絞って、開発した商品でもある。そのせいか、缶パッケージは、若者に受けそうなおしゃれ感がある。
迎え撃つアサヒビールは、スーパードライ20周年を記念し、新ボトルを発売し、需要の再喚起を狙う。
ちょっと高めで高級感あるをサッポロビールのYEBISU。
この4日、エビスブランドの新製品が発売された。その名もエビス・ザ・ホップ。ドイツ・バイエルン産アロマホップを使い、心地よい香りにこだわった一品だそうだ。
味や製法に拘ったプレミアムビールが好調のサントリーも、「ザ・プレミアム・モルツ」を一層強化していくらしい。
一見すると、華やかなビール市場春の乱のようだが、ここ数年、若年層のビール離れや団塊世代の退職といった社会情勢に加え、第三のビールや発泡酒の登場などのあおりを食らい、国内のビール消費量は減少が続き、ビール業界は、苦しい戦いを強いられてきた。
しかし、昨年あたりから、それまで価格の安い発泡酒や第三のビールに流れていた傾向が、週末や特別な日だけでも高級感のあるビールを楽しむといったような変化が見られてきたのも事実。
ちょうど節目を迎え、ビール事業戦略に力を注いでいるメーカーが現れた2007年。
ビール復活年となるか否か。
Unizouが次に試すは、エビス・ザ・ホップ。