あなたが変われば会社は変わる!

 最近本屋で、「あなたが変われば会社は変わる!―会社を良くする経営法」(小笠 展誉 (著)文芸社刊)なるものを見かけた。
 買ってもいないし、手に取ってみたわけではないのだが、タイトルが何だか気になっている。
 気になっているというか、「そのとおり!」だと喝采したくなるようなことが実際身の回りで起こっているので、その本のタイトルがどうも頭から離れなくなっているというのが正しい。
 unizouを補佐する役目のK氏。(・・・やたらとunizouの周りには、イニシャルKが多い。身近にイニシャルKが3人、そしてとかく云うunizouもK・・・。さらに言うと、イニシャルKはunizouにとってこの1年自分を成長させるための課題になっている人たち・・・?)
 このK氏は重要なポストにいながら、“期限は守らない”、“数字は当てにならない”のないない尽くしの人。支社から求められる資料の提出が遅れunizouがお叱りをうけることがしばしば。その都度注意し、健気に「申し訳ありません」と何度もいわれてきた。
 もうしばらく前から、メモ帳や手帳を使ってスケジュール管理をしっかりするように言い、また、計表を作成する際には、基礎資料をしっかり吟味して作るように話しているが、一向に改まらずにいる。
 uniouの部下としてK氏に出会った当初、「・・・の期限が守れないのは、いろいろ事情があって仕方がない・・・」とか、「計表がきちんとできないのは、きちんとした基礎データが採れないから仕方がない・・・」というようなことをいつも口癖にしていた。
 また、「課内の社員が言うことを聞かないのは、それぞれの事情があるから仕方がない」と、なかなか同じ目標に向かっていけないような状況を肯定しているかのごとくだった。
 今こうなっているのは、「仕方がない」「本社が悪い」「支社が悪い」「・・・が悪い」人という人だった。
 課内の中心になる人がこんな状況だったので、運営管理流に言えば、“非効率な生産体制”ということだろう。旧態依然として改善のない職場だった。
 職場の問題点を理解してはいてもただそれだけ、結局、同じ方法でたくさんの時間をかけ、効果の上がらないやり方の繰り返しだった。
 また、課内の人間に対しても、「こうしていきます」と伝えて反対にあうと、腰砕けになって、結局もとの木阿弥のなってしまうこともしばしば。そのたびに失望させられた。
 それでも、毎回同じようなことを何度も、自分に嫌気が差しながら(というのは、指導している自分の心根が悪い気がしてくることがしばしば。組織やお客様のことを思ってやっているのはunizouなのに。不思議・・・?)
 ところが最近K氏にやっと変化の兆しが見られるようになった。 まだまだ、十分ではないが・・・。
 そして、面白いことにK氏に対する指導は、K氏が変わるより先に課内に変化をもたらしてきたこと。
 きっと、unizouが何もしていなければ、旧態依然とした改善のない職場だったように思う。
 まさしく、「unizouが変われば会社は変わる」。そして、「K氏が変われば、もっと会社は変わる」のだ。
 何だか、自分の人間性に嫌気がさしながら、これも“神様から戴いた宿題と”日夜励もうと思っている。