自己研鑽 π字型能力開発

 昨日、隣の係の若手社員K君から帰りの挨拶を受けた際、「すみません。以前借りた『企業再生屋が書いた借りたカネは返すな!』(加治 将一 (著), 八木 宏之 (著) 出版社: アスキーコミュニケーションズ (2002/12))、もう少しで読み終わりますので、来週にはお返しします。」と言われた。
 「いいよ。いいよ。きちんと返してくれれば。『借りた本は返すな!』にならなければ・・・」と冗談を言いながら、少しアドバイスをさせてもらった。
 「この前Excel作ってもらった計表、どうして計算式を組み込んでおかなかったの?若いんだから、Excelも勉強しておくといいよ。何でもできると、自分の選択肢が広がるよ。パソコン、うちにあるだろ?覚える気なら、若いんだからすぐできるよ」と・・・。
 というのは、K君に以前からExcelを使って計表を作るよう依頼していたのだが、一向に出来上がらず、先日やっと出来上がったものをメールでもらったものは計算式が入っていないお粗末なものだった。
 若手社員には、次代を担う人たちとして、お節介なのだが本をプレゼントしたり、視野を広げるために機会があればいろいろとアドバイスをしたりしている。
 そしたら、急に思い出したことがあった。
 以前、ライフプランのセミナーに行った際にいただいた本「ないすらいふ情報(PREP経営研究所刊http://www.jada-prep.jp/index.htm)」に、“T字型能力開発”から“π字型能力開発”へというのがあったことを・・・。
 自己の生業である仕事(職業)を遂行し、それを維持・継続していくために必要な基本的な能力である職業能力(仕事を遂行していく上で、ゼネラリストとしての幅広い能力)をT字型能力開発といい、他のT字型能力を必要とする職場や企業へ移動したときに求められる仕事の遂行のための必要な能力としてπ字型能力開発がいま求められているというものだった。
 たとえば、中小企業診断士の資格を持ちながら、中国語ができるといったようになることだという。
 実際、いまの職場に求められる能力以外に、中小企業診断士としての資格の勉強をしているのだから、unizouもπ字型能力開発をしているといえる。
 ただ、他の職場や企業へ移動する、あるいは独立するというよりも、結果として独立することもありうるが、人間を磨くためにやっているというのが本当のところ・・・。
 しかし、よくよく考えてみると、今まで、同じ社内でいろいろと経験させてもらったのが、役に立っている。「これが、やりたい。」というのも大事だが、「やらせてもらった機会を活かして、どれだけ本気で取り組むか?」が如何に大事かを改めて思う。
 今日は、お節介だけれども、本の一部をコピーしてK君に渡してあげようと思う。