二番煎じに厳しく

 先月23日、小学館から、「週刊古寺を巡る」が創刊された(http://www.shogakukan.co.jp/kojimegu/)。全50巻、記念すべき創刊号は「法隆寺」、PRを兼ね190円で発売された。この6日には第2弾「東大寺」が発刊されたところ。大々的にテレビCMも放映され、unizouの目にも止まっていた。仏像好きなunizouのことだから、さぞ喜んでいるだろうと思われる方もいるかもしれない。
 しかし、この「週刊古寺を巡る」の発刊から遡ること数年前、同じ小学館から、「週刊古寺をゆく」全60巻が発刊されていた(http://www.shogakukan.co.jp/koji/index.html)。このときの感動は相当なものだった。ついに出た!1寺ごとに仏像や建築物、寺の沿革に庭園などじっくり紹介してくれるこだわりの一冊がと。
 それまで頼りにしていたのは保育社からでていたカラーブックスシリーズで(http://www.hoikusha.co.jp/)、寺社仏閣巡りには欠かさずに持ち歩いていたのだが、どうしても「鎌倉の寺」、「京の寺」と総括的な記述になってしまうところもあり、より深く1寺ごとを知るには限界があった。
 当然、「週刊古寺を巡る」シリーズは60巻購入し読破。今も本棚にバインダーに整理され納められている。
 最終巻からどのくらい月日がたったのだろうか、今回の「週刊古寺を巡る」の発刊までに。いかにも新鮮!な感じのCMだったが、「週刊古寺をゆく」とどうコンセプトが違うと言うのかと問いたい。調べてみたら、第1号から6号まで取り上げられているお寺が、1法隆寺、2東大寺、3東寺、4中尊寺、5興福寺そして6清水寺と同じだというから、少々飽きれた。まったくの二番煎じなのだろうか。
 なんとなく買う気になれずにいるが、逆に両者の異同をよく研究したほうがいいのかも。こればかりは、またしてもunizouがクレーマークレーマーにならずにはいられない。異同の報告はまた改めてさせていただくことにする。