非行乗客

 会社からの帰り道にブログの題材を考えることが多いunizou。いつものように昨日も題材を考えていた。そして、こないだ沖縄に行ったときに出くわした迷惑客について書こうと決めた。そして、自宅に帰り、読売の夕刊を見てびっくり、一面トップが、「機内での「非行」乗客24人、昨年の禁止命令書、法改正後最悪」だったのだ(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/news/20070207tb08.htm)。
 記事は、携帯電話使用やトイレ内での喫煙、客室乗務員へのセクハラなど、航空機内で禁じられている危険行為を客室乗務員から注意されてもやめず、機長が改正航空法に基づき、「禁止命令書」を出したケースが昨年1年間に24件に上ったことが、国土交通省のまとめでわかったと報じていた。この数字は、2004年の同法施行後、3年間で最悪の数字だそうだ。
 悪質な事例として紹介されていたのは、次の2例。
 昨年1月、国内線の乗客が、出発時に乗降口のドアが閉まった後も座席で携帯電話を使用していたため、客室乗務員が注意したところ、この乗客は激怒して航空機から降りることを希望。客室乗務員と付近の乗客に大声で暴言を浴びせながら飛行機を立ち去ったが、この影響で出発が数分遅れた。
 同6月には国内線で離陸前、座席の足元にリュックサックを放置していた乗客に、客室乗務員が所定の場所へ収納するよう頼んだところ、指示に従わなかったため禁止命令書を交付。この乗客はふて腐れ、大声で禁止命令書を読み上げながら航空機を降りたという。
 実際に刑事罰の適用に至ったのは3年間で1件だけだそうだが、同省は「モラル低下の表れ」と分析、罰則強化など法改正の検討に入ったそうだ。
 unizouが目撃したのは、夕方発の那覇−羽田便でのこと。旅行鞄におみやげいっぱいの乗客でごった返していた搭乗口、アナウンスは、当便の満席を伝えていた。
 unizouの席は機体の後方部、狭い通路を進むにも、途中、荷物を上の棚に入れる他の乗客によって、何箇所も足止めを食らう。もう少しで自分の席というところで又しても足止め、でもお互い様だからと気長に待っていた。
 するとunizouの2人くらい後ろで待っていた乗客がブチ切れて、大声で、「先に客をとおせーや!!!」と怒鳴った。どうやら、その場にいた客室乗務員に向かって言っているらしい。シーンとする機内、一方、怒鳴った本人は、それですっきりしたのか、自席についてすまし顔。周囲は、楽しい旅行気分もふっとんだ。
 確かに、客室乗務員は、荷物を棚に入れていた乗客によって、通路がふさがっているのを見守っていただけだった。しかし、旅行帰りと思われる客が大半を占める那覇−羽田便、待っていた側が、すぐに次は待たせる側になるのだから、お互い様という空気が漂っていたからこその対応だったように思う。
 なんとunizouは、切れた乗客と通路を挟んで隣の席、1時間半の空の旅が、緊張に包まれた長〜いフライトだったことは言うまでもない。