昔の仲間と仕事

 先週の木曜日に、以前unizouが同勤したI君、今I君が同勤しているH君(長野に勤めていたときのunizouの部下)と若手のK君と4人で飲んだ。11月に計画していたのだが、それぞれ都合が悪くて、年末の忙しい時期に割り込むことになったのだが、非常に楽しい飲み会だった。
 この集まりは、年に1回程度、H君が発起人になって、I君がunizouに声をかけてくれる。
 そのH君は、当時、初めて経験する仕事でunizouの部下になった。unizouも支店では初めての管理職だった。
 その当時、H君とTさんY君の3人しかいない部下と本当に一生懸命仕事した。
 当初、みんなは、unizouのやり方に困惑と不満を抱えていたようだった。
 unizouは、「みんなといい仕事をしたい。」、そして「彼らにいろんな経験をしてもらいたい。」という一心で、かなり厳しい指示、そして的確な復命を求めた。にもかかわらず、最初反発していたunizouより年長のTさんも、みんなを引っ張って期待に応えてくれた。
 H君もY君も、最後は独り立ちできるほどにがんばってくれた。
 結局、unizouが離れた翌年、その支店は社長賞をもらい、彼ら一人ひとりも優秀賞をもらった。
 H君とは、その当時の思い出話に花が咲いた。
 H君は最初困惑し、決裁をもらうときにunizouに近づくのが嫌だったと言う。それが、1年が終わる最後の数ヶ月にunizouがやたらほめるようになって、「気味が悪かったですよ。」と笑っていた。
 それくらい彼らは成長していたのだが、本当に一番いろんなことを吸収できたのは、unizou自身だったような気がする。
 人は、それぞれ持っているものが違うので、お互いに吸収できることがたくさんあるのだ。
 今でも、その当時の事案は印象に残っているし、自分が仕事をする上で貴重な経験になっている。
 そして、一番嬉しいことは、彼らがその経験を大事にし、誇りに思っていることだ。
 その経験を大事にし、同僚、後輩と一緒に仕事をしていてくれていること・・・。
 いい加減な気持で仕事を一緒にしていたら、きっと、今のように会うこともなかったかもしれないし、思い出に残るようなこともなかったかもしれない。
 そして、もう一つ、事案的には大変な事案が多く仕事としては厳しかったが、決して重い気持で臨むことはなかった。
「何とかなるさ・・・。」という気持が常にあった。
「ダメでも、やるだけやろう。」という感じだったかもしれない。
 転勤してからしばらくしてTさんが語ったことを人づてに聞いたのだが、「unizouのことは好きではないが、いい経験をさせてもらった・・・」と話していたと言う。
 そういえば、長野での勤務の最後の日、都合のつく人だけで飲み会をしてくれたのだが、残務整理をしていて後から行くことになったunizouに、「できるだけ早くきていただけますか。今日は別の飲み会があってそちらに行かなければいけません。できれば、最後にお酌をしてから、そちらに向かいたいのです。」とTさんが言ってくれたことを思い出し、何だか久しぶりにunizouの心が温かくなった。