グランプリファイナル

 Unizouは昔からフィギアスケートのファンである。
最近の日本男子、女子の活躍は嬉しい限りで、先週、ロシアのサンクトペテルブルクで開幕したグランプリファイナルを楽しみにしていた。
 男子は6人中2人、女子は6人中3人が日本人選手だなんてそうめったあることではない。だって、出場するために課されるハードルはかなり高いのだ。
 グランプリ(GP)ファイナルとは、国際スケート連盟(ISU)主催の国際大会で、GPシリーズの上位6選手が争う五輪、世界選手権に次ぐ主要大会なのだ。
 GPシリーズとは、米国、カナダ、中国、フランス、ロシア、日本の世界6か国で各1戦ずつが、10月から12月にかけて毎週行われる。
 その第1戦がスケートアメリカ安藤美姫優勝)で、スケートカナダ中国杯エリック・ボンパール杯(フランス)、ロシア杯と続き、日本開催のNHK杯浅田真央優勝)が最終戦で、これら6つの賞金大会のことを総称してGPシリーズと言う。
 世界のトップ選手たちは6大会のうちの2大会に出場して、順位によってポイントを得る。各大会の1位は15点、2位が13点、3位11点、以下8位の3点までポイントがつき、このポイント獲得が多かった上位6選手がGPファイナル(=決勝)に進出できるのだ。
 そして今季、女子ではその上位6人に、安藤美姫浅田真央村主章枝の3選手が進出できたのだ。期待しないはずはない。
 しかし、日本女子は惜敗。とにかくミスが多かった。体調不良であったことが後から報じられていたが、体調管理も実力のうちである。
 優勝したのは韓国の金妍兒キム・ヨナ)だった。しかし、彼女もジャンプでミスをしていた。
 グランプリファイナルともあれば、ノーミスで演技しあった上で勝敗を決することをファンは期待する。
 しかし、今回はミスの連発の中で、一番ミスの小さかった金妍兒キム・ヨナ)が優勝したにすぎず、なんとも後味の悪い大会だった。