図書館マナー

 昨日の読売新聞の夕刊1面トップ記事にunizouも共感を覚えた。
 その記事は、「図書館の本、傷だらけ」、「切り抜き、線引き横行」というもの。
 最近、各地の公立図書館で、雑誌などから写真や記事を切り取ったり、専門書に蛍光ペンで線を引いたりするなど、図書を傷つける行為が増加しているという。中には、閲覧室で堂々と雑誌を切り取り、職員から注意されると、「どうしていけないの」と反論する利用者もいるそうだ。
 unizouは、学生時代、週3日程度、図書館でアルバイトをし、カウンターで本の貸出し及び返却事務に従事していた。
中学生から図書館通いを始め、大人になった今なお、2週間に1度は、図書館通いをしており、図書館はとても身近な存在だ。
 毎月納めている住民税は、本代だと思うと元を取った気もするし。
 実はunizou、地元の図書館の10周年記念の記念誌を作る際、かつてアルバイトをしていたというご縁から、「図書館と私」題して文章を寄稿させていただいたこともある。
 その当時から、上記のようなモラルの低下を感じることは多々あった。
 雑誌では、プレゼントの応募券がよく切り抜かれたし、人気アイドルの写真記事や巻頭ポスターなどもよく標的になっていた。線引きだって、当時からあったし、料理の本には、しょうゆの染みや塩や小麦粉がはさまったりしていた。雨にでも濡れたのか、ページがふやけて膨張している本もあったし、小説には鼻くそなんかもついていて気持ちが悪い思いをした。
 図書館の本って、本来、公共の財産として大切に使うべきものなのに、不特定多数の人が使うもので、どうせすぐ汚れるという意識が強いのか、自分で購入した本と比較して、その扱いは随分と荒いように感じる。
 紙面にも「自己中心的顕著に」という小見出しがあった。豊かになって、物を人と共有する機会も少なくなったのかもしれない。
 自分の物は大事で、他人の物には無頓着とでもいうのだろうか。
 これまで、図書館でたまたま手にした1冊に深い感銘を覚えたことが多々あった。本屋ではなかなか冒険しづらい本の選択も、図書館ならチャレンジできる。
 こんな貴重な場所がなくなるなんてことのないように切に願うunizouだ。