木村拓哉さんに教えられた「現場」とは、「仕事」とは・・・

 「仕事」とは、「現場」とは・・・?
 いつも、毎日毎日、社員それぞれの力のシナジー効果を期待している日々を送っていて、金曜日、そして昨日と、一筋の光明を見るようなことがあった。
 一つは、SMAP木村拓哉さんが、先週金曜日の報道ステーションに主演映画「武士の一分」の番宣ならぬ映宣?で出演していたときのこと。
 映画好きなunizouは、「武士の一分」に興味があることも影響して、ついぞ古舘伊知郎さんとのやり取りを最後まで聞いてしまった。
 その中で、木村拓哉さんが「映画の現場って、大道具の人も、照明の人も、音声の人も・・・、みんな無条件でかっこいい人ばっかりなんですよ。それぞれが映画に打ち込んで、どの場面もそれぞれが工夫したことを出し合って、いい映画を撮ろうとしている。」と言っていた。
 診断士試験で「企業経営理論」が試験科目にある。企業経営理論の中で「組織論」を勉強するのだが、木村拓哉さんが言ったような組織だったら、「組織論」なんて必要ないかもしれない。特に、一体化度が低く、無関心度が高いといったことは、きっと起こらない。
 みんながそれぞれの持ち場で、与えられた条件の中で工夫をして最高のものを作ろうと意識しているとしたら、映画の現場だけでなく、きっと、どの組織でもきっと必要ないだろう。
 結局は、個人個人が、どんな仕事であろうとプロ意識を持って働いていれば、かっこよく見えるに違いない。かっこ悪い仕事なんてなくて、かっこ悪い仕事にしているのは、そう思っている本人がそうしているだけなのかもしれない。
 そして、もう一つは、大分前になるがTBSテレビで「ニュース23」でサブキャスターをされていた浜尾朱美さんが、読売新聞朝刊に連載を始めた「よむサラダ」のところ。
 子育て中の彼女が、小学校のPTA役員になって、その想像を超える忙しさについて、次のように語っている。

 バザー前の6月などは、毎朝登校する子供並みに学校に通っていたような気がします。同じように集って、一緒に用事をしていた仲間は皆、目の下にくまを作ってへろへろになっていました。
 いや、実際楽しかったのです。どんな仕事でも、みんなで笑いながらすれば、毎日がお祭りになります。

 木村さんの映画の現場しかり、浜尾さんのPTAの役員の集まりしかり、「組織」、「仕事」とは、こういうもののような気がする。
 もちろん、「お祭り気分で浮かれていること」を声高に言いたいのではなく、大変なこと、そして嫌なことも、仲間と一緒に乗り切ろうとやり抜くことで、最後は、お祭りのような、そんな風に思えるというのが本当のところ。
 「お互い大変だねぇ・・・」「こんな仕事嫌だねぇ・・・」などと、お互いの傷を舐めあっているようでは絶対に味わえないことなのだと思う。
 今日は、会社でこの二つのことを話してみようと思う。
 何とも感じないかもしれないという不安と複雑な気持はあるが、言わなくても変わりはしないし、言って変わったらめっけ物くらいに考えることにして・・・?