自分を成長させてくれること

 診断士の資格取得のための勉強と、ライフワークのような英会話の勉強(一向に上達しないが・・・)など、自分ひとりでやれること以外に、日々いろいろなことが自分を成長させてくれると感謝している。
 最近、特に心に留めておきたい出来事が2つ重なった。
 一つは、先日「安値世界一への挑戦」を目指す家電量販店Kの若手社員お二人の方とお話をする機会を得たことである。
 家電量販店業界も非常に多くの企業が展開するようになり、安値競争だけでは売上を確保することが難しい状況だという。
 売上げを確保するために何が必要かというと、それは商品を売るときに、商品に関する周辺情報をお客様に提供し信頼を得ることが一番であるという。
 そのためには、いろいろな情報に関心を持ち、それを入手し、社員に提供するよう努力しているということだった。
 最近は、国税庁が進めているe-Taxの関係で、ICカードリーダの購入等の周辺状況について情報を入手したとのことだった。
 「ただ売ればいい」という姿勢でなく、会社の継続性を踏まえて、信頼を得ることを一番としている姿勢や、若いのに(若いということを評価の基準にするのはいけないないかもしれないが)、きちんとした顧客志向の考えを持ち、自分に与えられた仕事に真摯に取り組んでいる姿勢が、自分自身の姿勢を改めて見直すきっかけになったのである。
 そして、もう一つ。それは、毎日接している社員とのやり取りの中に自分を成長させてくれる出来事がたくさんあるということである。
 特に、今週はしょっぱなから劇的なことがあった。
 若手から中堅社員の域に達するK君(仕事は良く出来、機敏)は、周囲の人が言うには、以前はかなり暴れん坊だったという。その傾向はまだ若干残っていて、気に食わないことがあると、柱に当たったり、社員カードを机に放り投げたりと、あからさまに感情を露わにする。
 当然周りの社員は、気分がいいものではないので、シーンとした雰囲気が走る。
 今まで、unizouの目前で起きたことはなかったので、特に注意することもなかったが、今週の火曜日、課で立って行う簡単なミーティングをしているときにそんな状況が起こったのだ。
 さすがに、unizouも注意することにした。(いや、実際は、注意する機会を狙っていたというのが本当のところ・・・)
 話し始めたときは、わざと激昂して、それでも、「お前は、大の大人か!」と、詰め寄った。
 それから、K君が会社に来ているときに見せる顔は、周りの人間とのギャップであり、会社以外での彼の環境のせいだと思っているが、誰でもそういうものは本来持ち合わせている。誰もが会社では笑顔で仕事をしていても、それだけで済まないのが人生そのものなのだと、自分の苦しみや悲しみを自分で受け止められるように諭した。
 K君に伝えながら、改めて自分自身が「人はそれぞれ背負っているものが違い、その中で一生懸命生きている」と教えられている。本当に、教えている自分が教えられているような気がするのが不思議である。
 それ以外にも、今週は、課全員の打合せ、グループの打合せでも、人に教えたり、指導したりしながら、教えられていることがたくさんあった。
 すべてのことが、何かを教えているような気がしてならないという気持になったのは、年を取った証拠かもしれないが・・・。