古代ロマンの味
健康食ブームになって久しい。
昨日、会社で今年収穫した新米、それも古代米をいただいた。
種類を聞かなくとも、黒米であることが一目でわかる。だって、玄米の色が真っ黒、しかも黒光りしているから。
一粒一粒をよく見ると、米粒の先端に針のような突起がある(芒(のぎ)というらしい)。
そして、この黒米、ふつうのお米に、スプーン1杯入れて炊くだけで、お赤飯のように炊きあがりがピンク色になって、とっても綺麗なるのだとか。
せっかくなので、黒米の歴史をHPで調べてみた(http://www.naozane.co.jp/okome/kurogome.htm)。
古来、中国で黒米は宮廷献上米として皇帝や女官たちに独占されており、揚貴妃も美容食として愛用していたと伝えられているという。また、薬膳料理にも古くから使われていることから薬米の別名もあるそうだ。
明の時代の書物、李時珍の「本草綱目」にも、「黒米は女性の生理・腎臓を補い、脾臓・肝臓に良く、目の血のめぐりを良くする。更に、滋養強壮に優れ、造血作用があり、髪の毛の黒さを増す」と記されているとある。
栄養成分は現代の白米と比ベ、たんぱく質・ビタミンB1・B2・ナイアシン・ビタミンE・鉄・カルシウム・マグネシウムなどが豊富に含まれているそうで、特に、黒米の糠に含まれるアントシアニン(黒色色素)は、血管を保護して、動脈硬化を予防し、発ガンの抑制に関係する抗酸化作用が認められているそうだ。
大変栄養価の高い黒米だが、収穫量は、ふつうのおコメの3分の1ほどしかないため、貴重らしい。
早速、今晩、黒米をスプーンに一杯入れて炊いてみることにしよう。
果たして、古代ロマンの味がするだろうか…。