かごしま遊楽館

 最近、有楽町や新橋付近を外回りで歩いている。
 仕事が昼時までかかると、昼食に必ずと言って良いほど通っているお店がある。
 それは、日比谷シャンテ近くにある「かごしま遊楽館」の2階レストラン「一二三(いちにいさん)」だ(http://www.k-yurakukan.com/index.html)。もう三回ほど行った。いつ行っても混んでいて大抵少し並んで待つ。
 きっかけは、会社の先輩が鹿児島県出身で、その人に連れて行ってもらったところ、お手頃価格でおいしく鹿児島の黒豚がいただけたからだった。
 黒豚ロースとんかつや黒豚しゃぶしゃぶ(自家製麺つゆだれを使用)が人気だ。
 このレストランで、はじめて鹿児島のしょうゆが本土と違うことを知った。普通のしょうゆと比べものすごく甘く、これで鹿児島の方はお刺身も食べているとは正直驚いた。店内には、普通のしょうゆの横にしっかり「鹿児島しょうゆ」が並んでいる。
 1階は、特産物販売コーナーになっていて、「かるかん」や「さつまいも」を使ったお菓子をはじめ、揚げたてのさつま揚げや豚味噌、地鶏の炭火焼など郷土色豊かな特産品が販売されている。そして今やブームとなっている芋・麦・黒糖の焼酎の種類もさすがに数多い。もちろん、「白くまアイス」もある。
 先輩の話では、運が良いと、地元でもなかなか手に入らない幻の焼酎が並ぶこともあるとか。 
 その先輩と昼食に行く時は、食後必ず1階の特産物コーナーも見て回る。商品を見ているのも楽しいが、先輩が商品の解説をしながら、郷土の出来事などを話してくれるのを見ているのが好きなのだ。それは、ずっと関東に暮らすunizouには、「故郷に思いを馳せる」という体験がないからかもしれない。
 先週の木曜日も行ったら、なんと、かごしま遊楽館は、今年で12年目を迎え、先月末に入館500万人を達成したとの垂れ幕がかかっていた。
 最近、こういう県のアンテナショップを目にすることが増えた。かごしま遊楽館のほかにもJR有楽町駅近くには、北海道と沖縄のショップがあるし、JR新宿駅近くには、広島館、みやざき館がある。
 これまでunizouは、旅行にいく際に資料をもらいにいくほかあまりアンテナショップを利用する機会がなかった。
 しかし、その県出身者にとっては故郷を感じる「たまらなく懐かしいところ」であることを知り、観光PRだけでないアンテナショップの新たな一面を知った。