魅惑!?のイカリ草

 ここのところ2日に渡り、職場の人間関係について書いてきた。こういう機会も勉強と思いつつ過ごしている毎日であるがちょっと疲れた。
 こんな時だから思い出したのだろうか。
 ちょっと前、父親が薬草を育てているという同僚から、イカリ草を煎じてそれに蜂蜜を加えて作ったという煎じ薬をもらっていたことを。
 リポビタンDの小瓶に入れられたその液体。
 同僚は、確か滋養強壮に効くと言っていたっけ。
 さっそく飲んでみる。黒くて、香りは梅酒に苦味が加わったようなそれでいて立ち上ってくるような濃厚な感じ。液体自体はさらっとしているが、喉越しはけっしてよくなく、顔をしかめるほどの苦味、その後にほろっと甘さがやってくる感じ。お世辞にもおいしいとは言えない。そして、一口飲み終えただけで、胃がカァっと熱くなる。
 よく見ると、「イカリ草」とリポビタンDのラベルにマジックで書いてあるほかに、「淫羊霍」と書いてあるではないか。
 なんか「字」の得たいのしれないさが気になって、HPで検索してみたら、笑ってしまった。
 なんと「淫羊霍(いんようかく)」の名の由来であるが、中国原産のホザキノイカリソウから調製される生薬を本来「淫羊霍」といい、このホザキノイカリソウを食べた羊が1日に100回も交尾するほど精力の強いところからその名があるというのだ。
 要は精力剤だったということ。
 全く、こんな薬をくれる同僚にあきれるやら笑えるやら。
 明日出勤したら早速指摘してやらねば、「イカリソウを栽培してる君のおやじっていったいいくつ?」と。