新連携

 税理士・公認会計市向けの冊子「TKC」11月号を読んでみた。
 表紙にうたわれた今月号の特集記事、中小企業庁長官 石毛博行氏に聞く「中小企業は日本経済の宝」が目にとまったのだ。
 イノベーションの話、ものづくりの話と中小企業政策で学んだことが、目白押しの対談形式の記事だった。
 中でも、やはり取り上げられていたのが、試験の目玉とされた「新連携」。
 この6月20日に有楽町にある東京国際フォーラム中小企業庁主催の「新連携全国フォーラム」が開催され、全国から5,278名が参加し、新連携事業に対する関心の深さと評されていた。
 そして、新連携支援制度の基本となる「中小企業新事業活動促進法」が昨年4月に施行され、これまでに新連携と認定された取り組みは225件に上り、そのうち、76件については、既に販売実績が挙がっていて、うち29件は、販売実績はまだないものの、商談まで進んでいるという状態にあるという。
 新連携の実例として、医療関連について、病院に情報端末システムを導入するという事例のほか、血管注射ミスを防ぐため血管の位置を検出する装置の開発・販売事例が取り上げられていた。後者の事例には徳島大学も連携に加わっているそうだ。
 まさに、異業種間の交流である。
 きっかけは受験用に学んだ知識ではあるが、雑誌の記事ひとつとっても、中小企業の取り組みの様子が感じられ、この勉強をしてよかったと実感出きる1コマである。
 きっと、去年の今ごろのunizouなら、猛スピードでこの記事は読み飛ばしていたかもしれないな。