こんな無法が許されていいの?

 先日、J-CASTニュースhttp://www.j-cast.com/2006/10/26003549.htmlで次のような記事を見つけた。

 プロゴルファーの北田瑠衣さんがインターネット上の掲示2ちゃんねるの運営者である「ひろゆき」こと西村博之氏に100万円の損害賠償などを求めた裁判で、東京地裁は2006年10月25日、原告の訴えを全面的に認める判決を下した。しかし、このような「全面勝訴」の判決が出ても北田さん側には冷めた反応しかない。というのも、西村氏がこれまで損害賠償の支払いなどに応じたことがないとされるからだ。
 2ちゃんねるで、北田さんの異性関係などに関係した中傷の書き込みが相次いだため、北田さんは西村氏を相手取って民事訴訟を起こした。しかし、西村氏は裁判に一切出席せず、結局は北田さんが要求していた100万円の損害賠償、違法なカキコミの削除、カキコミをした者の情報開示、これらすべてを命じた判決が下された。
「判決が出ても喜べない」北田側
 2ちゃんねるの運営者ひろゆきは判決を無視しつづけている
 しかし、北田さんの代理人事務所の担当者はJ-CASTニュースの取材に対して、「(判決について)特にコメントすることはない」と冷ややかにしか答えない。というのも、判決が出ても喜べない事情があるからだ。
 西村氏には何度も賠償金支払いの判決が下された事例があるが、今まで一度も賠償金を支払ったことがないとされているのだ。訴状についても受け取る意志がない模様で、住民票のある東京・新宿区のアパートのポストは送達文書などが溢れている状態だといわれている。
 現在の居場所もまったくつかめないため、財産を差し押さえることもほぼ不可能で、賠償金支払いの命令が出ても、支払われる可能性もほぼないということになる。つまり、今回の100万円支払い命令も、過去の西村氏の動向からすると実はあまり意味のないものなのである。
 強制執行や破産申し立ても効果なし?
 北田さんの代理人強制執行や破産申し立てについても「まだ考えていない」としている。
 結局は裁判に勝っても効果がないと受け止められそうだが、北田さんをマネジメントする「ランダムアソシエイツ」の代表は、東京スポーツの取材に対し、「お金を取ることが目的じゃない。(書き込みが)事実無根ということを司法という場所できっちり判断してもらおうということです」と答えており、あくまでカキコミの違法性の立証が目的であった点を強調している。

 これでは、秩序もなにもあったものではない。
 これに似たようなことがいくらでも世の中にはある。
 最近の話題では、給食費の未払いのように、未納のままであっても平然としているといったようなこと・・・等々。
 これだけ、世の中が知識にあふれても、心の面では昔の知識を持つことができなかった時代より悪くなるのはなぜだろう?
 どう考えても、悪いことが罰せられないとしたら、世の中真面目に他人を気遣いながら生きていく世の中にはならず、それぞれにとって非常に住みにくい世界になる。
 分かっていてやり続ける「ひろゆき」こと西村博之氏のような人物には、交通違反の罰金が払えなかったときに「もし払えない時は1日5000円(例)の割合で労役場に留置する」とされているのと同じように、労役場に留置されるべきだと思う。
 こんな無法が許されない、きちんと対応がされるような世の中になることを是非お願いしたいものだ。