カーター元大統領の功罪

 北朝鮮が核実験を行ってから、ずいぶんと日にちが経った。
 当初は、今にも、戦争が起きるのではという感じがしないでもなかったが、それは、メディアがそういった報道をしているだけで、実際の日本人の生活はほとんどがノー天気ともいえる生活である。まあ、それは、unizouも含めて平和ボケをしている国民性故なのだから仕方がないといえば仕方がない。
 北朝鮮のことといえば、昨日の「報道ステーション」を見ていたら、1994年の「朝鮮半島危機」の際に、その事態を回避する役割を果たしたジミー・カーター元大統領の外交を称賛し、日本も平壌に乗り込むんで事態を収拾するか、もしくは、アメリカに行って北朝鮮が交渉の場に戻ってくるようなアメリカの譲歩を引き出す特使外交をするべきだといった発言を古館一郎さんがしていた。
 確かに、1994年の「朝鮮半島危機」が回避できたことは、カーター元大統領の「功」の部分かもしれない。「朝鮮半島危機」の際には、5万のアメリカ軍を含む兵士の命と、百万の韓国民の命が救われたといわれているそうだ。
 しかし、北朝鮮という国はオウム真理教を国家(金正日麻原彰晃マスゲームは『ショウコォ、ショウコォ、ショウコォ』の踊り?』)にしたような気がしてならないunizouには、とても、それが一時的にはいいとしても、本当の意味での解決にはなりえない気がしている。
 北朝鮮の貧しい国民や非合法に捕らえられた政治犯の人たちが、実際は数百万人規模で迫害され、貧困の中にいるのである。そういった人の叫びを奪う結果になり、問題を先送りしているだけなのではないか?
 unizouには、その点が、ジミー・カーター元大統領の『罪』の部分と思っている。
 結局、北朝鮮は、1994年の「朝鮮半島危機」以降、何も変わらなかった。
 戦争になるのを望んでいるのではない。
 北朝鮮の人たちが自らの手で、自由と公正な国を勝ち取るよう努力すべきなのだと思う。
 周りの国は、是々非々で対応していくべきなのである。
 それが、いつか、北朝鮮の国民に感謝される結果になると思う。
 もう一つ、報道ステーションの中で、必修の世界史を取らなかった高校生が、1校から広がりを見せていくつも出てきて、単位が足りずに卒業ができない生徒がたくさん出そうだと報道していた。その場しのぎで、ルールを守らずに何でもしてしまう日本人の悪いところを垣間見ているようだ。
 それにしても、なぜ、必修が日本史でなくて世界史しなのか理解に苦しむのは、unizouだけだろうか?
 こういったことを人で例えるなら、自分のことを本当の意味で大切にせず、かといって周りの人のことを大切にしているかと言うとそうでもない、ただ、利益優先で動いている人の姿が浮かび上がってくる。
 北朝鮮のことも、長い目で見て、ルールに則って、淡々と進めるべきである。
 日本人の悪い癖が出ないことを願っている。