二次試験まであと10日をきる・・・「失敗もできる人生」を喜べ

 1次試験の結果が発表になってから、2次試験まで結構時間があったような気がしたが、もう10日を切ってしまった。
 まさしく、ジャネーの法則を実感している。【http://d.hatena.ne.jp/unizou1972/20061001
 ほとんどの受験生がそうだろうが、受験勉強だけに専念できない環境で毎日いろんなことが起きる。
 それをこなさないで済むという環境には絶対にならないわけで、そのことにいらいらしても仕方がない。
 ありのままの状況を受け入れながら、試験勉強をする以外にないと観念したほうがいい。
 結果は、そういった中でどれだけやったかということ。
 でも、試験の結果ばかりに囚われれば、辛いかもしれないが、今、日常生活の中でどれだけ診断士受験が役に立っているか実感しているところが大いにある。
 それだけでも、人生に絶対にプラスだと思えば多少はショックも和らぐと思う。
 ・・・といっても、やっぱり辛いな。
 折に触れては読む、付箋だらけの本の一つに、蒼竜寺の公方俊良住職の著書「般若心経 人生を強く生きる101のヒント」【三笠書房刊】がある。
 その中に、「失敗もできる人生を喜べ」に、次のように書いてある。
 明治維新直後の排仏運動が巷を賑わした頃、そういった動きを一切に気にせず、座禅にだけ打ち込み志ある雲納(うんのう)たちを指導していた泰龍文彙(たいりゅうぶんい1827-1880)という豪放な禅匠がいた。
 時代が変わり、新しい宗制が制定され、禅の指導をするものは、教導職の試験を受けなければならなかったが、泰龍はまったく学問が苦手で、不合格となったが、泰龍を知っていた禅宗総管長荻野独園が最下位の権訓導(ごんのくんどう)という資格を与えてくれた。しかし、泰龍は一向に気にする風でもなく、意気揚々と寺に帰り、澄まして「権訓導(ごんのくんどう)だったよ。」と弟子たちに答えた。さらに、宗門の将来を嘆いて「総管長の独園も、天竜寺派管長の滴水も、もっとしっかりしてくれなくては困る」・・・一同は開いた口がふさがらなかったという。

 泰龍のように自らのしっかりした人生観を持ち、自らの意志に生きようとすれば、世間の価値観や尺度で評価され、振り回されることはないのです。世間でいう“失敗”が、泰龍にとっては、“失敗もできる人生”と喜んで受け止めることができるのです。
 人生は常に順風満帆とはいきません。入試に失敗したり、希望の会社に就職できなかったり、事業に失敗したりというように、むしろ失敗や挫折の連続といえましょう。
 しかし、失敗があるから世の中は面白いのです。失敗したら、またやり直せばすむこと。受験で失敗し、1年浪人したら、1年長生きしたらよいではありませんか。何度でもやり直せる、失敗もできる人生を喜んで生きる大らかさを培うことです。(中略)
 思い通りにいく人生にではなく、失敗や不幸の連続の中で、ああもできぬか、こうはどうかと智恵を働かせ、精いっぱい生きる人生にこそ、本当の幸せがあるのです。

 今は、2次試験に向けて、できる時間(通勤電車の中でも、どこでも)を見つけて、精いっぱい取り組めばそれでいいことと、先のことは考えずにいこう!と思っている。