人生80年時代の生涯生活時間

 会社で社員のライフプランニングの担当をしていた関係で、社員のライフプランの啓発研修に何度も社員と一緒に受講していた。
 そのせいで、人生80年時代の生涯生活時間、そして老後の自由時間がどれほどあるか、すっかり体の髄まで沁みこんでしまった。
生涯時間 
 24時間×365日×80年=700,800時間
1 生活必需時間(睡眠・食事など) 
 10時間×365日×80年=292,000時間
2 労働時間(21歳〜60歳 通勤時間を含む) 
 10時間×240日×40年=96,000時間
3 教育時間(6歳〜20歳)
 10時間×250日×14年=35,000時間
4 自由時間1(60歳〜80歳)
 14時間×365日×20年=102,200時間
5 自由時間2
 生涯時間−生活必需時間−労働時間−教育時間−自由時間1=175,600時間
というわけで、老後の自由時間は、20歳〜60歳までの労働時間に匹敵する。
 一体、この老後の時間をどうすごすかは、大きな問題である。
 まず、健康でなければいけないが、無病息災は望めない。一病息災、ニ病息災で病気と上手く付き合いながら過ごせれば、それで十分といえるかも知れない。
 ところが、一病息災、ニ病息災で過ごせても、何もやることがないと、これも困ったことになる。
 何かを身につけなければいけない。会社を退職した後に、生涯続けられる仕事や趣味などである。
 そんなことを折に触れて考えていて、unizouは生涯続けるのに相応しい仕事として、中小企業診断士を選んだ。(まだ、資格を取得したわけではないが・・・。)
 そして、もう一つ、夢がある。外国人観光客相手のボランティア通訳である。
 何とか上達しないかと、毎日ラジオ講座を聞いているが、一向に上達していないしろものである。
 目標としては、60歳になったら、浅草で外国人観光客相手のボランティア通訳になれたら良いと思っている。
 さすがに、60歳まではまだ大分ある。60歳までには何とかなるような気がしないでもない・・・?
 昨年の2月のことになるが、会社で社員のライフプラン啓発研修をお願いしている会社のセミナーに参加した。
 そして、自分もコンダクターの資格の認定をしていただいた。
 そのときの講義に、「これからの家族」と題して講義をいただいた大正大学の望月嵩教授がいたが、その内容が非常に面白かった。
 ライフステージごとの家族の課題を教えていただき、「ホテル家族」*1 という言葉も、empty-nest(空の巣症候群) *2なる言葉も、その時教えていただいた。
 講義の中では触れていただけなかったが、先生は「配偶者をどうして選んだか」ということを語らせたら、時間がいくらあっても足りないということをおっしゃっていた。
 unizouも、これほどたくさんいる男女の中で、配偶者としてどうして「その人」を選ぶのか不思議な気持(当人たちからすれば不思議ではないが、客観的にみれば不思議?)もあったので、何だか興味があった。
 先生の名前でインターネットを検索したら、大学の講義の内容に次のようなものが会った。

 配偶者選択 数多くの候補者のなかから特定一人を配偶者と選択するメカニズムやその過程を検討する。極めて個人的な行為と思われるものに社会的影響が大きいことを理解する。内婚−外婚原理、同類婚、居住近接、欲求相補性、私的了解、婚約。

 いずれ機会があったら、是非聞いてみたいと思っている・・・。

*1:みんながそれぞれにお客のつもりで、サービスされることだけを求め、他人のために汗を流そうとしない家族。出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

*2:40代から50代の女性によく見られる抑うつ症状。子育てが終わり、子どもが家を巣立っていったあたりから出てくることが多いので、こう呼ばれる。燃えつき症候群、五月病などとも似通ったもの。 子どもが自立し、夫は仕事で忙しく、構ってくれず、夫婦生活もないに等しくなり、涙もろくなり、夫の定年が近いというと、退職、即離婚といった方に展開していくこともある。出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』