注意んガム

 先週9/21から9/30までは秋の全国交通安全運動期間中だそうだ(http://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku67/anzenundou-18aki.htm)。街を歩いていたら、チラシとティッシュ、そして「注意んガム」と書かれた袋に入ったロッテのブラックブラックガムを1セットにした小袋が配られた。
 今年のスローガンは、「おもいやり 人に車に この街に」だとチラシにあった。高齢者の交通事故防止や飲酒運転の根絶が重点テーマだそうだ。
 福岡市の職員が引き起こした飲酒運転による幼児3人の死亡事故が記憶に新しいところであるが、その事故によって、飲酒運転による危険致死の立証がいかに難しいかが改めて問われたところだ。
 かくいうunizouも学生の頃交通事故に遭ったことがある。
 学校へ自転車で通う途中事故に遭った。横断歩道をふさぐかのように大型トラックが路駐していた。前を見ても全面トラック、信号が青なのか、赤なのかも見えない。
 行く手をふさがれたunizouは、そのトラックの前に回りこんで進むほかなく、トラックの前から横断歩道を覗きこんだ瞬間、右から来た軽トラックにはねられた。
 unizouの体は飛ばされ、道路に放り出された。幸い放り出された方の道路は赤信号であったため、2次災害こそ逃れたものの、自転車は大破、軽トラックのフロントガラスは割れ、unizouも頭を打ち、朦朧としたまま倒れた。
 通り掛かりの人や軽トラの運転手に抱えられ、道路脇の街路樹まで避難した状態で救急車を待つ。そして運転手と共に救急車で病院へ急行。
 ここからがunizouらしいのだが、病院の先生いわく、「奇跡的に捻挫だけだ!」、そう、フロントガラスに頭を強打し、足のすねも腫れ上がって奇妙な突起ができているのに、捻挫だけだというのだ。強靭な体に感謝した。
 少し落ちついてから、警察の方がやってきて、取調べがなされた。当然この騒ぎの最中、違法駐車をしていたトラックは早々に姿を消しており、unizouの証言以外にその事実を立証するものはなし。つくづくナンバーを見ておけばよかったと後悔した。
 事故の翌日は全身打撲の痛みで動けず、しばらく学校を休んで静養した。後遺症もなく、軽傷ですんで本当に良かったと思っている。
 そう、事故は他人事ではなく、加害者、被害者のどちら立場で、いつどこで自分に振りかかるか分からない。しかし、自分の注意ひとつで、未然に防止することはもちろん、最小限に留めることはできよう。Unizouも交通事故の恐ろしさを知る一人として、「注意んガム」を噛みながら、気持ちを引き締めた次第である。