最終講義と診断士になったら・・・

 昨日、資格の学校の講義が、すべて終了した。
 89回+重複講義が3回の総計92回の講義を受けた。
 毎土曜日休まずに良く通えたと、自分のことながら感心している。
 そして、科目によって講師の先生が違ったけれど、みなさんそれぞれ個性的で良かった。
 特に、今日講義をしてくださったC先生は、黒板の使い方、説明の仕方も良かったし、1次・2次試験を受けるにあたって、資格を取ることや試験について、受講生に如何にモチベーションを持たせるかという点で、自己の経験談など工夫した話題をいつも提供してくれてすばらしかった。
 unziou自身の能力の問題で、すべて覚えられたわけではないが、診断士の資格を取るという究極的な目標はあるものの、本当に楽しくて有意義な資格の学校だった。
 「診断士になる」という夢が、いつ叶えられることになるかはわからないが、診断士になったら、コンサルティングしてみたい業種がいくつかある。
 第1位が、旅館などの宿泊業。そして、第2位が農業、そして第3位が運輸業
 全体としては、商店街の個店を対象としてではなく、商店街そのものの活性化は是非コンサルティングしてみたいと思う。
 そんな夢があるunizouだが、先日、某県のJAと農業委員会の役職の方にお会いする機会があった。
 JAの役職の方の話は、次のようなもの。
 「組合員の85%は、50歳以上。そのうち、35%が70歳以上だよ。なかなか、農業経営の合理化なんて難しい。」、
という悲観的なもの。
 つまり、「半農半サラなど、半農半×」といった人が多いというのが現状とのこと。
 一方の農業委員会の役職の方は、次のようなものだった。
 「農業委員会の立場の一つに、農業を経営として、経営対策を積極的に推進することによって、農業・農村の発展と農業者の経営確立、さらに社会・経済の発展をめざしている。どういうことかというと、どんぶり勘定的な経営から、農業簿記に基づいて青色申告し、どれくらい売り上げて、どれくらい儲けているのかという経営分析できるようにする、つまり、経営の合理化の後押しをしています。今、パソコンを使って決算を作っている、そういう人たちもいますよ。そういったソフトで有名なのは、ソリマチ株式会社のWeb青色申告システム(JA取引データの活用や自動仕訳機能で、より効率的な申告が行えます。)です。」という。
 なんと、農業を経営分析するということを推進している。
 そして、どう言うものかわからないが、農業簿記?というものを使う・・・。
 全国農業会議所のHPの「農業委員会系統組織とは」というサイトを見てみると、任意業務 (農業委員会法第6条第2項に規定)の中に、次のような記述がある。

 平成16年の農業委員会法の改正で農地と農業経営の合理化に関する業務への重点化が図られました。
 とくに、育成すべき農業経営の目標を定めた市町村の「基本構想」(農業経営基盤強化促進法に基づく市町村の育成方針)の実現に向けた認定農業者の育成と、農地流動化、農業経営の法人化等を進める取り組みが強く期待されています。
 また、農業および農業者に関する調査研究や情報提供に関する業務についても、農業の発展と農業者の地位向上を図るとともに各種の業務を円滑に行う基盤として位置づけられています。
http://www.nca.or.jp/keitousoshiki/soshiki.html

 また、農業簿記についてのHPでは、つぎのようなサイトがあった。
 「JA北信州みゆき」のホームページの農業経営情報メニュー、「農業者のための農業経営簿記」講座 に詳しい。http://www.miy.janis.or.jp/agri/nogyoboki/index.html

 どのように作物を選び、どの程度の規模で、どんな栽培方法をとるか、そのためにパートを何人お願いするのか、必要な農業資材を購入するのに資金手当をどうするのか、様々な場合を想定し、考え、決定したことの結果として農作業があります。
 「考える作業」という言い方は漠然としていますので、普通は「考える作業」を管理的機能と言っています。管理的機能としては、品種や栽培規模の決定などに関わる「生産管理」、作業計画に関わってくる「作業管理」、いかに有利に販売するか、また低コストで資材などを調達するかを考える「販売・購買管理」、また、経営を安定的に継続していく上で十分な収益が出ているか、資金繰りは順調かなどを管理する「財務・会計管理」があります。このほか、情報の入手や活用などを考える「情報管理」なども大切になってきています。
 これらの管理は個々にあるのではなく、生産管理が上手に進んでいないと、当然財務も良くならないように、互いに関連しています。関連している中でも、経営の現状をお金の面から的確にとらえ、すべての管理の基礎となるのが「財務管理」です。

 診断士のフィールドは着実に広がり、unizouの夢である農業のコンサルティングも、その広がっているフィールドに入っている。
 ただ、財務会計農業簿記という新たに勉強することも増えたのは、頭が痛いが・・・。
 とはいえ、診断士がコンザルティングするには、どんな業種に精通していなければいけないのは事実なのだから、資格を取ってもずっーと勉強なのだろうという気がしているのも事実である。